受験勉強が嫌で「バスケと音楽がしたい」 渡米後つかんだ指揮者の道

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松本江里加
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 中学・高校で打ち込んだバスケットボールを続けたいと渡米し、音楽の才能を開花させた異色の指揮者がいる。

 福岡市出身で、東京を拠点に活動する田中元樹さん(42)。2024年11月にポルトガルで開かれた「アトランティックコースト国際指揮者コンクール」で優勝した。「コンクールではこれまで鳴かず飛ばずだった。こんな素晴らしい結果をいただけてうれしい」

 4歳からバイオリンを習い始めた田中さん。だが、泰星(現・上智福岡、福岡市中央区)中学・高校時代の6年間はバスケ部で、バイオリンは週に1回程度の習い事だった。ただ音楽は好きで、他の高校や大学のオーケストラ部にエキストラで出演したり、友人とバンド活動に打ち込んだりしたという。

 学校では勉強をサボりがちな、「怒られてばかり」の生徒だった。受験勉強が嫌で「大学にはいかない」と公言していた。ある日、教師にやりたいことを聞かれ「バスケと音楽をしたい」と伝えると、「米国の大学に音楽専攻で入り、バスケ部に入ったらいい」と提案してくれた。

 「答えをもらった気がした」…

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この記事を書いた人
松本江里加
西部報道センター
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地方創生、子どもの権利、福祉,など
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