「わずか40分」 わなにかかったシカを野生クマが捕食、初撮影

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矢田文
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 野生のツキノワグマが、わなにかかった生きたシカを捕食する様子を撮影することに東京農工大などのチームが初めて成功した。クマが生きたシカを捕食するのはめずらしく、人間によるわなの設置がクマに新たな食環境を提供している可能性があるという。

 撮影されたのは昨年5月。栃木県日光市の山林内に設置された自動撮影カメラが捉えた。深夜3時ごろ、踏むとワイヤがしまる「くくりわな」に1頭の成体のメスのシカがかかった。

 すると、その約40分後、クマが訪れてシカの首元に襲いかかった。シカが抵抗をやめると、クマはカメラの画角の外にシカを引きずり、その後シカを食べ始めたとみられる。

 捕食されたシカは胃と腸の一…

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この記事を書いた人
矢田文
科学みらい部|原子力・災害担当
専門・関心分野
いきもの、環境問題、沖縄、依存症