大学入試改革12年の「集大成」、今回の共通テスト 頓挫と混乱経て

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増谷文生 上野創 高浜行人 島崎周
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 本格的な受験シーズンの号砲となる大学入学共通テストが18日から始まる。

 今回は、2013年以降、政治主導で議論された大学入試改革の「集大成」と位置づけられる。

 前身の大学入試センター試験を改革する案の多くは頓挫した。だが、各校の個別試験を含む大学入試全体は大きく変化している。

 今回は、高校で22年度に始まった新学習指導要領に対応した初のテスト。昨年より約3千人多い約49万5千人が出願した。国公私立の698大学(国立81、公立95、私立522)と11専門職大学、129短大が結果を活用する。

新指導要領で初の共通テスト 「第2段階」へ

 新科目「情報Ⅰ」が登場し、「地理歴史・公民」に日本史と世界史の近現代を学ぶ「歴史総合」が導入されるなど出題科目の大きな変更がある。「情報Ⅰ」は、国立大は大半が、公立・私立大も一部が一般選抜での受験を必須とする。

 今の指導要領は14~16年に中身が議論された。その方向性は、並行して進んだ入試改革の議論と、「思考力・判断力・表現力」や「英語4技能(読む・聞く・話す・書く)」の育成を重視するなど共通点が多かった。

 国の大学入試改革は、センター試験から共通テストに移行した21年が第1段階。新指導要領に対応して大幅に変更する今回が第2段階に当たる。

進む改革、翻弄された現場

 「問題だらけ。まさに翻弄(…

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この記事を書いた人
増谷文生
論説委員|教育担当
専門・関心分野
教育(主に大学)、運輸
上野創
東京社会部|教育担当
専門・関心分野
教育、不登校、病児教育、がん
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