(評・舞台)国立劇場「夏祭浪花鑑」 兄弟競演、小気味よくスッキリ

有料記事文化・芸能評

[PR]

 劇場とは多くの職掌が支え合う有機体だ。新たな国立劇場設置の将来像がまったく見えない中、試行錯誤の興行が続く。今月は、歌舞伎向きに作られていない舞台・客席を巧みに活用した「夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ)」の抜粋上演である。

 当代一の口跡(こうせき)を誇る彦三郎の団七と坂東亀蔵の徳兵衛。ともに…

この記事は有料記事です。残り643文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません