(ひと)北浜幸作さん 能登半島地震で自宅は全壊、車庫で暮らす輪島塗の蒔絵師

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 ガレージの土間には床を張って畳を敷いた。シャッターは半分降ろしてドアを付け、残った開口部はブルーシートで覆った。庭の手作りトイレは、座面に穴を開けた丸いすと植木鉢だ。

 がんで亡くなった妻・裕美子さんも蒔絵(まきえ)師だった。自宅は夫婦の創作の場でもあった。片付けをすると妻との時間が押し寄せてくる…

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