「働き方」と「兵役」で読み解くBTS、ソロ活動本格化
BTSが14日にメンバー個人の活動を本格化させる考えを明らかにしました。ユーチューブの公式チャンネルを通じて、メンバー自身の言葉で語った形で、K―POP文化に詳しいジャーナリストの松谷創一郎さんは、「働き方」と「兵役」という二つのキーワードから、その真意や背景を分析します。
――BTSが、今後メンバー個人で活動すると発表するに至った理由は何だと思いますか?
第一には、配信で語っていたような忙しさの問題はあると思います。彼らは韓国とアメリカを何度も往復するような感じで働き続けていた。その中で、ちょっとここで立ち止まって、個人での活動をやっていきたいということ。根底には自分たちの中にちゃんとした蓄積がないまま「ファクトリーアイドル」になっていくことへの危機感があったと思います。
――ファクトリーアイドル。つまり誰かの手で作られたようなアイドルのことですね?
プロダクションが全て決定し、一から十まで全部やってくれるというものです。我々が日本でイメージするアイドルはいわゆる「ファクトリーアイドル」が多い。BTSは従来のアイドルとは異なり、自分たちで曲や詞を書いたり、ラップを作ったりということをしてきている。その自分たちでもやっていく、というスタイルだからこそヒットした部分もある。
――BTSはサウンドや詞の面で、変化してきました。デビュー当時からみると、ラップ色がだんだん薄まってきて、その後、アメリカ進出で1980年代を意識したディスコ調のものも増えました。このあたりはBTSの意思によるものだったのでしょうか?
BTSの変質と葛藤 兵役議論は進むのか?
昨日の配信でRMから「(2…