温室の冬支度・抜き苗作業

今日で11月は終わり。そろそろ温室の本格的な冬支度に取り掛からなければなりません。今日はとりあえず温室の東西にある出入り口のある面の処理です。


 




この面には遮光のためのカーテンを吊るしていました。右側の北面に見えるのは太陽光反射用のアルミ蒸着シートです。Scimg0184 




カーテンを撤去。住宅内と同じようにカーテンレールに取り付けられていただけでしたので簡単な作業です。                  
Scimg0190 


すっきりしました。燦燦と陽光が降り注いでいます。それはそれでよろしいのですが、ガラス面は断熱性に乏しい。夜間の温室内気温は外気温に少し遅れて下がってゆき、明け方近くに外気温とほとんど変わらなくなります。


 


取り敢えず東西の二面に断熱用のプチプチシートを張りましたScimg0203 


カーテンレールにクリップで仮止めしただけの状態です。今日のところはこれまでです。


 


あとは、南面、天面、及び北面を覆う一枚の長尺シートを温室内に張り渡し、今日設置した東西面のシートとの接合部をホチキス等で密着させて完了です。




 


今日の作業で改めて気付いたのですが、サボテン達がこの一年でかなり大きくなりました。温室内は棚下の境界ギリギリまでサボテンが居座っています。内張りをすればそれなりに内寸が小さくなるので、温室内に収まり切れないサボテンが出てくるのは必定。延ばし延ばしにしていた「余剰苗の分譲」作業、尻に火がついてきました。


 


取り敢えず今日はこれだけの苗を抜きあげました。Scimg0197 




Scimg0198 


 


こんな籠をあと10個ほど用意する予定です。12月は忙しくなりそう。





 




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タワー型碧瑠璃ランポー玉

1985年頃、二和園さんを訪れ入手した碧瑠璃ランポー玉、当時の大きさは親指の爪ほどの大きさでした。それが30数年経った今高さ45cmを超える巨大なサボテンに育っています。


 


残っている画像でその過程を振り返ってみましょう。


 






【2002年】 径10cmぐらい、高さ12cmほどでしょうか。素直に育っているようです。                  2002 


 


【2009年】 五稜では径の増加に対応できず途中から六稜に増稜して、高さ方向に不連続な形状になっています。 一階部分と二階部分の高さはほぼ同じです。                  2009 


 


【2013年4月】
二階部分の高さが一階部分の二倍になりました。
Sdscn0609 


 


【2014年11月】 最近の姿です。一階部分は相対的に小さくなり、二階部分の土台のような姿になりました。上に行くほど径は太く育っています。Spb230364 




ここまで大きくなると、もはや美しさという観点からの観賞価値はなくなりました。珍奇さ、巨大さのみに価値を見出すべきサボテンになったとみています。                                  


 


この株は二年前の春に植え替えていますので、来春には植え替えようと思っています。すでにかなりの重量級になっていますが、般若や金鯱のような刺はないので何とかなりそうです。


 





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まるで雪の結晶のよう: 恩塚ランポー玉

実生二年半の恩塚ランポー玉です。 Pb230314c 






Spb230314 


 


三角、四角、五角のものを寄せ植えしています。実生してから三年、四年とだんだん大きくなってゆくとそれなりに迫力が出て見事なサボテンになりますが、稜エッジのシャープな形状の観点からは実生2~3年目が一番の見ごろのような気がします。
真ん中の苗、まるで雪の結晶のようです。


 






実生3~4年を超えると球体に丸みが出てくるようになります。Spb010218 






Spb010527 


 


まあ、これはこれで良い物なのですが…。


 


 






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似た者同士 : 強刺類実生三年生

2013年春に実生した強刺類、三年半を経てそれなりに大きくなってきましたが、どうも品種間の特徴の差が見えてきません。                          






今日のブログの俎上に上げるのは、刈穂玉、神仙玉、弁慶、文鳥丸の面々です。


 


それぞれの苗には種(たね)に付随してきた品種名をラベルに表記していますが、発芽して三年半経た今どれも同じように見えます。種(たね)が間違っていたのか、それとも植え替え時に混同が起きたのか、それとも強刺類としてはまだ幼苗の域にあるので皆同じ見かけなのか、頭は混乱状態です。                 


 






【刈穂玉】 刺が細く、球体色は王冠竜のような灰緑色。球体は扁平。                   Spb230457 


 


【神仙玉1】 刺が細く、上の刈穂玉と似ています。                
Spb230462 




【神仙玉2】 刺はやや太い。球体の体高がやや高い。    
Spb230497 


 


【弁慶】 球体色が異なるので区別ができる。特に紫色の縞模様が特徴的。主刺が直刺。              Spb230492 


 




【文鳥丸1】 一番悩ましいのがこやつらです。以前に「いっちゃん」さんからご指摘をいただきましたが、4本の寄せ植えのうち左下の苗が一番文鳥丸らしい姿に育っています。稜の尾根の傾斜が鋭い。あとの三本は、刈穂玉に近い外観です。                 
Spb230450 




 


【文鳥丸2】 こちらは育ちが良く一本植えにしている苗です。


Spb230578 


上の画像の他の三本、及び「刈穂玉」の外観に酷似しています。


 


しかしここでさらに悩ましいのは、一般的な刈穂玉の幼苗は、もっと径に対して体高が高く、球体色は緑色で、刺はもっと太く赤く、主刺はもっと強いかぎ刺になっているはずと思っていました。こんな感じです。↓
Spb230470 




この苗は三年前にネットで入手した刈穂玉です。それに比べ、俎上の刈穂玉はあまりにも見かけが異なります。どう化けてもこのようにはならないでしょうね。




 


まったく困ったものです。                                    


 



















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菊水の接ぎ木:三か月経過

菊水の接ぎ木を9月初旬に行いました。今日のブログはその三か月間の経過観察です。                  


 




【穂と台】 穂は画像右側の二本の小さな苗です。実生二年生です。これらを袖ケ浦の台に接ぎました。                    Sp9022671crop


 


【接ぎ木直後】 9月9日の画像です。接いでから一週間、固定用包帯を解いた直後です。              P9093365_2 P9093367 


 


【三カ月経過後】
11月下旬の画像です。
Pb230135 Pb230175 


 


画像からはわかりにくいですが、直径は約二倍になりました。台との大きさの比較や、疣の数で概略お分かりいただけると思います。                   


 






一方自根で育てている菊水の現在の姿は…Spb230246 


三か月前とほとんど変わっていないようです。


 






二年前、人工授粉して菊水の種をたくさん採りました。しかしその年の夏から秋にかけて不意に腐敗する症状で4本の親苗を失う経験をしました。無理に多くの種を取って負担をかけたためであったと思っています。                   


 






今後はこの接ぎ木苗を開花株まで育てて、種の採取はこれらから行いたいと思います。そのためにもあと2~3本は接いでおく必要がありそうです。


 




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温室の冬に向けての対策

関東地方の昨日は、予報がズバリと当たって終日雪が降っていました。仮の防寒対策は取っていましたが、今日恐る恐る温室の様子を見に行きました。温室は横浜市郊外の丘陵地帯にあります。一帯は予想通り数センチの積雪です。しかし今日の午前10時ごろには温室の屋根に積もっていた雪はほとんど溶けて、あるいは地上に落下していました。勾配のなだらかなお隣さんの屋根にはまだ雪が残っています。         Spb250015 


 


さて、電熱器を設置した温室内の最低温度は昨日どこまで下がっていたでしょうか。こんな時はやはり最高最低温度計が便利です。


 




<第一温室> 1000Wの電熱温風送風機と200Wの電熱ヒーターを設置していました。いずれも5℃まで室温が下がると加温開始するようにセットしていました。 Spb250017


最低温度は4℃に保たれていたようです。ニュースでは横浜市の最低気温は昨日早朝の+1.5℃でした。温室の周囲がこの温度であったかどうかは分かりませんが、どうやら5℃加温開始の電熱加温システムは効果を奏していたようです。          


 




しかして、第一温室内のバイエンシス様(メロカクタス属)はご無事でした。 Spb250023 


 


<第二温室> 250Wの電熱ヒーター(一昨日のブログで500Wとしていましたが250Wの誤りでした。)を室温が5℃に下がると加温開始するようにセットしておきました。                                                 


Spb250016 


最低温度は1℃。250Wのヒーター程度では”焼け石に水”であったようです。しかしこちらの温室内のメロカクタス様たちもご無事の様子でした。


 








今日は、良い天気に戻り陽光も十分でした。そろそろ温室の内張を設置しても良いころです。しかし、12月の初旬まで寒暖の差をサボテンさんたちにたっぷりと経験してもらいたいところです。一方、季節がらかなり陽の傾きが大きくなってきて、お隣さんの家の影が温室の一部を覆うようになってきました。


 


そこで、内張設置までの間、温室内北側の窓にアルミ蒸着シートを張り渡すことにしました。こうすることによって温室内から北側に抜けてゆく陽光を、反射により温室内に差し戻して、温室内の隅々を明るくし、合わせて温度を上げることもできます。


 


アルミ蒸着シートは昨年使用したものの再利用です。Spb250032_2 Spb250038 Spb250040 




影が差して薄暗かった南側棚下も随分と明るくなりました。Spb250042 Spb250043 


 


あと二週間この状態で行きます。 が来ませんように。


 








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白珠丸の大群生化、第二段階

このブログで何度かご紹介しているマミラリア属の「白珠丸」群生株。昨年11月の画像です。                


 





S201511_2








 


この春に植え替えたところ一段と元気が出てきて、各分頭株の成長点近傍に白い綿毛の輪が形成されてきました。(2016年8月)
Sp8231497 




 


最近になりよく見ると、分頭株それぞれから小さな子が多数吹き始めています。Spb230448 Spb230446 


 


これまでの群生株全体の頭数は数十の単位でしたが、現在吹き始めている子がすべてまともな分頭になるとすると全体の頭数は優に百を超えるものになりそうです。


 






この白珠丸群生株は30年ほど前にすでに群生株となっていたのを入手したもので、35年は経っているものと思われます。


 


<2002年頃>            200201


 


白珠丸の群生株はネットでもときどき見かけますが、これ以上の大きな群生は見たことはありません。


 








目指せ日本一の白珠丸群生株!


 








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予想外の降雪予報に慌てて準備

12月の初旬までは温室内のサボテンさんたちにも寒気に当てて季節を体感させてやろうと、内張りの設置を見送っておりました。


 


しかし、明日の関東地方は平野部でも積雪の可能性があるとの天気予報。まあ温室内が0℃以下になることはまずないと思いますが、念のためということはあります。また、メロカクタスなど低温に弱いサボテンはその程度の冷え込みでも急激なものであると体力を消耗して弱るということも考えられます。


 






<メロカクタス:バイエンシス>


Spb230507 


 


<メロカクタス:ロンギスピナ(仮)>  Spb230486 




 


<メロカクタス:厳雲(仮)>
     
Spa290265crop 




 


<メロカクタス:層雲接ぎ木>        
Pb230044 


 


そこで、時間のかかる内張作業を見送り、内張なしの状態で急遽温室内に電熱器を設置しました。気になるこれらのメロカクタス属のサボテンは第一温室と第二温室にばらばらに置いています。真冬になりましたら第一温室にまとめ、こちらの温室の保温を確実のものにする予定でしたが、今回急なことでしたので、両温室ともに電熱器を設置しました。


 






【第一温室】 つりさげ式電熱温風送風機(1000W)と棚下に電熱ヒーター(200W)を設置しました。いずれも加温開始温度を5℃にセットしました。


Spb230660 Spb230663 Spb230664 


 


【第二温室 】
サーキュレータの前に電熱ヒーター(500W)を設置しました。こちらも加温開始温度は5℃です。                   
Spb230659 Spb230658 




 


今回は単発的な冷え込みですのでこれらの手立てで何とかやり過ごせるのではないかと踏んでいます。


 






今日は、明日の前哨戦のように昼間でもかなり寒い一日でした。でもそんなこととは関係ないよ、という風に温室内では牡丹類が散発的に開花を続けています。                                                     




<竜角牡丹30年以上経つ老株>  Spb230548








 



 



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精巧殿は晩秋に出蕾し、早春に咲く。

ツルビニカルプス属の精巧殿は晩秋に蕾を見せ始め、年を越して2月末から3月初旬に一斉に開花します。




精巧殿は苗で入手しようとするとそれなりの価格(高いという意味です。)がしますが、種だとリーズナブルな価格で入手可能です。ということで、2013年の春に数ロットの種を入手し実生しました。実生はそれほど難しくはありませんでした。


 


早熟なツルビニカルプス属のご多聞に漏れず、実生一年半後の2014年の11月に早くも蕾をつけました。               Sdscn5944crop 


 


その後も毎年11月後半になると蕾を上げてきます。


 




<2015年11月21日> 前年と同じ鉢に寄せ植えされています。           Sdscn5550 


 


<2016年11月18日> 前年から植え替えていません。
球体は大きくなったというより充実したという感じです。根際の細かった部分が太くなっています。        
Spb180342crop 




 


三年間の同じ時期の精巧殿の画像を並べてみましたが、蕾の出方は微妙に差があるようです。苗の若さ(年齢)や、その年の天候、水遣りの違い等が影響しているのでしょう。                                         






これから寒い時期になり、蕾の動きも緩慢になります。しかし目には定かに見えませんが確実に大きくなってゆき、3カ月と数日後に一斉に開花します。


 


この画像は2015年春の初開花の時のものです。Photo 


この頃になると温室内には一気に春が訪れます。


 




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ロフォフォラ属の子吹き傾向

烏羽玉、銀冠玉、及び翠冠玉(ディフューザ)の実生をしていて気付いたことがあります。基本的にこれらの種類のサボテンは子吹きをあまりしません。しても散発的に一つ二つと気まぐれな子吹をする傾向があります。しかし数十本に一本ぐらいの確率で、やたらに多くの子を吹く苗が出てきます。以下の画像は実生2年目ぐらいの銀冠玉と烏羽玉で、異常に多くの子を吹いている苗です。


 




<銀冠玉> 大疣銀冠玉として入手したものです。本体はまだ直径2cm程度ですが株の周囲に直径5mmほどの子を5つ吹いています。Pb150030crop 




12時と5時との位置にアレオーレが見えますが、ニキビのように膨らみつつあります。ここからも近いうちに子が吹いてくるはずです。


 


同じロットの中のもう一本の苗です。画像上側にぐるりと5つの子が見えます。死角となっている画像下側にももう一つ子を吹いています。Pb150032crop 




同一ロットの苗はほかに数十本ありますが、子を吹いている苗はありません。




 


<烏羽玉> 自家産の種を実生したものです。直径2cmほどの株から10個もの子を吹いています。種親は数年に一度子を吹く程度です。同一ロットの実生苗で子を吹いているのはこの株だけです。         


Pb150019crop






 


<銀冠玉接ぎ木苗> こちらの苗は銀冠玉を袖ケ浦の台に接いだもので、接ぎ木してから次々に子を吹き始めました。この苗もアレオーレがニキビのように腫れている個所がいくつかあり、さらに子吹きがありそうです。            Pb150017crop 







 


なぜこのように一部の苗のみが多くの子を吹くのか不思議です。たまたまそのような形質をあらわす遺伝子を持っているのでしょうか。接ぎ木されて栄養状態が良くなるとその形質が表面化される、ということはありそうです。でも、接ぎ木されていないものについては謎ですね。まあ、分からないことがあるというのも趣味の世界では悪いことではありませんが…。                               


 








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プロフィール

areole

Author:areole
中学生の頃(60年以上前)友人の影響でサボテンに興味を持ち、以来ダラダラと栽培を続けてきました。
現役引退(2013年)後、時間に余裕ができたのを機会に本格的にこの趣味に復帰。
二棟の小さなガラス温室に多くのサボ達を詰め込んでつきあってもらっています。

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