新天地大玉(30年超)

今日の主役はギムノカリキウム属「新天地」の大玉です。30年以上前に千葉県茂原市の道端で売られているところを買い求めました。現在の直径約25cm。まだ毎年少しずつですが大きくなっています。


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一見扁平な球体で、このアングルからの見かけが一番美しく見えますが…


実は一時期拗れ気味のことがあって、それが原因で球体は二段構成になっています。


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下段は古い時代の球体部分で、その上に新しい大きな球体が載っているという構成です。


その上段と下段との境目には二つの子を吹いています。


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大きい方の子の直径は10cmほどになっています。


このような二段構成の球体、及び二つの子を吹くようになったのはこの4年ほどのことでそれまでは普通の扁平な球体でした。


現在手許に残っている過去の画像を振り返ってみましょう。


 


2002年:少し大きめの新天地というぐらいのみかけで、現在の姿から見ればまだ若々しく見えます。


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2013年:手抜き栽培がこれ以前の5年ほど続き、その反省?で丁寧に扱い始めたころ。球体には疲労の色が濃く見えますが、久しぶりの開花を見せてくれました。


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こうしてみると、現在の姿はやや醜いものですね。胴切り整形はこんなときに有効なのでしょうか。あまり好きではありませんが、実行することになりそうです。


                                                        

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ルリ兜錦実生二年目の選抜苗

2017年6月にルリ兜錦を多量に実生しました。同年秋の寄せ植え苗群です。1000本近くあったかと。


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大半の苗は翌年に余剰苗の分譲として全国の愛好家に里子として貰われて行きましたが、一部は袖ケ浦の台に接ぎ木されて残されています。


実生してから二年と少し経った現在、これらの苗は直径3~4cm程度の大きさまで育ってきました。それとともに斑模様も定まってきたようです。


下の画像は現在気に入っている苗4本です。個人的好みですから一般に高級とされている範疇の苗とは異なるかもしれません。


 


* 典型的なルリ兜錦です。


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親苗はルリ兜錦でしたが、下の二画像の苗は球体上に白点が点在する「兜錦」です。先祖返りしたのでしょうか、それとも温室内で交雑したのでしょうか。


* アレオーレの大きな”大疣”タイプ


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* まだアレオーレが見えないタイプ


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* 全斑タイプ。球体上に多くの白点が表れていることから”兜錦全斑タイプ”であると思われます。


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今年も500本近くのルリ兜錦の実生苗が芽を出しています。二年後、どのような苗に育っているでしょうか。楽しみなことです。



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裁判員をやってきました。

ご無沙汰しておりました。


8月21日以来8日ぶりのブログ更新です。


この間の何日間は横浜地裁で裁判員を務めてきました。


裁判は弁理士時代に東京高裁で何度か経験していましたが、刑事事件は今回が初体験でしかも法廷雛壇の反対側(主催者側?)から見る法廷はまた別の世界でした。


事件はニセ札をコンビニで使用したというもので、被告人は既に起訴事実を認めており、裁判員としての仕事は主に裁判官と合議して量刑をいかように決めるかという、比較的容易な案件でした。


判決は結局実刑でしたが執行猶予付きで、被告人の今後の更生を期待するものになりました。


裁判員制度では、私の様な70歳を超えたものはたとえ裁判員として指名を受けても辞退することが認められているのですが、今回あえて参加させていただきとても貴重な体験をすることができました。


皆様も裁判員候補に指名された場合には辞退などなさらず、是非裁判員を経験されるようお薦めします。世間を見る目が少しだけですが拡がりますよ。


なお、裁判員には交通費と1日8千円程度の日当、及び感謝状と記念のバッジが贈呈されます。


<記念のバッジ>


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日当は後日銀行振り込みされますが、私はこれをサボテンの種購入資金として有難く使用させていただく予定です。


 


 


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早く出てこい斑入り苗:新天地錦実生苗一年生

昨年夏に新天地錦の斑の部分に結実した種を大量に実生しました。下の二画像は結実した新天地錦と結実部分の拡大画像です。


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サボテン界の常識からいえば、球体の斑がある部分にできた種からは多くの斑入り苗が出現するはず…、ということで勇んで細かな種をせっせと実生し、生えてきた小さな苗の第一回目の植え替えを経て今日まで来ています。


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3鉢でおそらく150本ぐらいの幼苗が育っています。素ガラス下の温室通路において、表土が乾いたら十分な水遣りをするということを繰り返しています。消滅した苗があったり、生き残っている苗でもかなり大小の差が付いたりとしています。成長の良い苗は球体が浅い緑色を呈し、直径が1cmを超えてきました。


そろそろ早いものでは斑が現れてくるかもしれないと画像を拡大してみましたが、未だ表れていないようです。


早く良い斑模様の苗だけを選別して温室内の栽培効率を上げたいのですが、栽培者のそのような勝手な言い分は聞き入れてくれないようです。




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いつもつたないブログをご覧くださりありがとうございます。明日より月末までの間、夏休みのためこのブログを休載させていただきます。

チミは五百丸ではない!

7月30日のブログ「これはマミラリア属の「五百丸(lasiacantha)」でしょうか?」でご紹介したサボテンが開花しました。


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この開花で、このサボテンが五百丸ではないことがほぼ確定しました。


その理由として、


1.この花はマミラリアの花らしくない。大きさや色などの点で。


2.球体の姿が原色サボテン辞典の画像とははっきりと異なる。


などがあげられます。むしろその花色、花の大きさ、卵型の球体形状、及び刺の特徴等からエスコバリア属のサボテンではないかと推定しています。


五百丸と間違った原因は断定はできませんが、ヤフオクで落札した「五百丸」として送られてきた種を蒔いたら同じような見かけの苗が多数発芽してきたこと、そのうちの一本が育って画像の様な苗になったこと、などを考えると出品者が誤って他の種類の種を送ってきた可能性が高いと想像しています。


                                                             


 


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帝冠錦の交配

今日は実生6年生の帝冠及び帝冠錦が咲き揃っていました。 Sp8180004  


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一枚目の画像が帝冠錦です。相変わらず斑が不鮮明ですが、多少は良くなってきたかも。例によって綿棒で相互の苗を交配しておきました。忘れたころに薄ピンク色の種鞘が上がってくるはずです。経験上この帝冠錦から採れる種から出る苗はかなりの確率で斑が入ります。


二花ありますので二つの種鞘が上がってくるはず。この種鞘二つから採れる種は約30粒。それから斑入り苗のでる確率は50%として、15本の帝冠錦をゲットできるはず。←取らぬ斑入り狸の皮算用するアホ




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灼熱の温室内で咲く花たち

8月に入り暑い日が続いています。関東地方も台風10号が去り一段と暑さが厳しく感じるようになってきました。温室内の温度計は軽く40℃を超えています。そんな中、烏羽玉や銀冠玉らロフォフォラ類は断続的に開花を続けています。一方、今日はこの時期いつもはあまりお目にかからないサボテンの花が咲いておりました。


<ロビビア属チグリアナ> 群生株です。毎回真っ赤な花を群開させて楽しませてくれます。


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<マミラリア属テレサエ> 春によく咲く花です。薄ピンクの清楚な花で灼熱の温室内に似つかわしくない。たくさんの蕾を抱えておりまだまだ咲いてきそうです。


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<エリオシケ属フロッコサ> 実生4年目。6月に初開花して二度目の開花です。派手ではないが気になる花色です。


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この暑さでこれらの花も短命なはずですが、こちらも暑い温室内でこれらの花をゆっくりと目出ている余裕もありませんので、丁度良し。


こうしてデジカメで画像に保存し、冷房の効いた部屋で心静かに鑑賞しております。


 


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銀冠玉錦の交配

このところ銀冠玉錦ネタが続いていますが、今日の銀冠玉錦は温室内にただ一つある実生由来(袖ケ浦接ぎ)の開花株です。


ネットで入手した銀冠玉錦の種の中から奇跡的に生えてきた本物の斑入りの苗。これを袖ケ浦の台に実生接ぎして三年。すでに開花株に成長し直径が4cmほどになりました。


この銀冠玉錦が開花する時期は、他の銀冠玉が一斉に開花するのと少しずれています。


今回開花したときに同時開花した銀冠玉は一株。是非もなく交互に交配作業を行いました。例によって綿棒を使用して繰り返しチョメチョメ。


 


<本日の主役> 斑ははっきりとして美しいが、模様は派手で凡庸。


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<そのお相手> 球体はまだ小さいが大疣の予感がする苗。実根です。


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1か月後には両方の苗に深紅の種鞘が上がってくるはず。本命は斑入り株に結実する種ですが、銀冠玉の方にも運が良ければ斑入りのDNAを備えた種ができる可能性もあると期待しています。


 


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ペルシダム・テリカラーの花の蜜を吸うアオバハゴロモ

台風余波の強風が吹く中、温室内で開花するコノフィツム「ペルシダム・テリカラー」に珍客が訪れていました。


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ツマグロヨコバイの仲間で「アオバハゴロモ(青羽羽衣)」です。温室の脇に咲く日光キスゲに群生していましたが、強風にあおられて温室内に飛び込んできたのでしょう。


このアオバハゴロモ、大きくはセミの仲間で口は注射針のようになっていて、植物の樹液を吸うようにできています。稲の害虫「ツマグロヨコバイ」は同じ仲間で稲作農家の敵のような存在ですね。


画像のアオバハゴロモはこの口をテリカラーの蕾の中に突っ込んで蜜を吸っているのでしょうか。


このまま手をこまねいてこの害虫に温室内に長く滞在していただくのは気分良くありません。速攻でキンチョールを噴射し、退散していただきました。



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突如現れてきた「銀紐」

きょうの主役はエキノケレウス属ウイルコキアの「銀紐」です。


数年前にネットオークションで銀紐の種を入手しました。すぐに播種しましたが一向に発芽せず、半年で断念しました。


これはここ数年実行していることですが、実生を断念した鉢の土は再利用します。上層一割が芝目土、下層が通常サボテン培養土ですが、これをブレンドしてその上に芝目土を敷き新たな実生用あるいは幼苗用の苗床にします。


この銀紐の未発芽の種が再利用用土中から発芽したようです。


烏羽玉の苗の間から出てきた銀紐。画像右端の4本です。当初、烏羽玉にしては刺が目立つし、ヒョロヒョロとして変な奴が出てきたものだと思っていました。


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下の画像はその拡大。育つにつれて少なくとも烏羽玉ではないと気が付きました。


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下の画像は別の鉢から出現してきたもの。上の画像の苗より少し成長がよろしいです。


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銀紐だと分かったのはごく最近のことで、それまでは育て方が分からず烏羽玉と同じ管理をせざるを得ませんでした。


これら銀紐の苗たちは盛夏になり、急に丈が高くなって来ました。画像では見えませんが地中には既に大きな塊根が形成されているはずです。当初弱々しかった”茎”の部分もかなりしっかりとしてきました。この塊根と硬い茎とが相まって、ヒョロヒョロと丈高い球体であっても用土上にしっかり直立しています。


遅れてきた発芽から2年経ちました。開花が楽しみです。あと何年かかることでしょうか。


 


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プロフィール

areole

Author:areole
中学生の頃(60年以上前)友人の影響でサボテンに興味を持ち、以来ダラダラと栽培を続けてきました。
現役引退(2013年)後、時間に余裕ができたのを機会に本格的にこの趣味に復帰。
二棟の小さなガラス温室に多くのサボ達を詰め込んでつきあってもらっています。

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