稜耀玉、南蛮玉、幻玉などに代表されるディンテランサス属。形態はリトープスに似ていますが、独特の陶器のような質感・色彩が魅力的です。
それらの中でも、今日ご紹介する色違いの二種はとても美しく、魅力的な植物です。
<ディンテランサス・バンジリー エメラルド> 緑稜耀玉と呼ばれているもので、通常薄茶色の稜耀玉の球体が緑色に染まっています。2020年秋に緑稜耀玉同士を交配したといわれる種子をヤフオクで入手し蒔きました。一年半後の現在33本の苗が生き残っています。大きなものは径1.5cm前後です。今日植替えのために全部の苗を抜き上げました。
画像左側が緑色の苗、右側は普通の稜耀玉の色(薄茶色)をした苗です。緑色をした苗が22本、薄茶色11本です。きれいに2:1の割合で別れましたが、メンデルさんの分離法則通りにはなりませんでした。ただ、緑稜耀玉の形質は完全には固定されていないことがはっきりとしました。
その後、緑色の苗と薄茶色の苗とを分けて植え付けました。
<ディンテランサス・ウィルモチアヌス cv ターコイス> 緑がかった青色の「幻玉」
昨年秋メサガーデンの”Dinteranthus wilmotianus cv.Turquoise #1483.05” なる種子を入手し、播種したものです。
半年経過後の現在、径1cmほどの大きさに育っています。
こちらは全部同じ色。品種としての固定化は完璧の様です。確かにノーマルの幻玉とは明らかに異なる色彩の球体です。
なるほど”ターコイス”(トルコ石の色)とはうまく名付けたものですね。ちなみに通常の幻玉の色は…
もともと、ディンテランサスは植物らしからぬ色彩が一つの特徴であり魅力であったはず。そのディンテランサスの色違いが通常の植物に近い緑色に変化した(戻った?)のですから、何をやっているんだと言われそうなところです。
しかしそこは珍奇なものを珍重する植物趣味の世界。どうか広いお心で許してやってください。
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