フロッコサの開花タイミングが合いました

5月20日のブログで二本のフロッコサの開花のタイミングが合わず、窮余の策で花粉を冷蔵保存する旨お伝えしました。
しかし、花粉を採取した株にその後二番花が咲き、それと他の株の開花のタイミングがうまく一致しました。
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鮮度の点で気がかりな冷蔵保存花粉を使用せず、”生”の花粉で相互に交配を行いました。
発芽率や実生苗の育成に多少気難しいところがあるフロッコサです。余裕をもって次世代を養成するため、多くの種を宿してもらいたいものです。

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魅惑のディンテランサス色変わり種

稜耀玉、南蛮玉、幻玉などに代表されるディンテランサス属。形態はリトープスに似ていますが、独特の陶器のような質感・色彩が魅力的です。
それらの中でも、今日ご紹介する色違いの二種はとても美しく、魅力的な植物です。

<ディンテランサス・バンジリー エメラルド> 緑稜耀玉と呼ばれているもので、通常薄茶色の稜耀玉の球体が緑色に染まっています。2020年秋に緑稜耀玉同士を交配したといわれる種子をヤフオクで入手し蒔きました。一年半後の現在33本の苗が生き残っています。大きなものは径1.5cm前後です。今日植替えのために全部の苗を抜き上げました。
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画像左側が緑色の苗、右側は普通の稜耀玉の色(薄茶色)をした苗です。緑色をした苗が22本、薄茶色11本です。きれいに2:1の割合で別れましたが、メンデルさんの分離法則通りにはなりませんでした。ただ、緑稜耀玉の形質は完全には固定されていないことがはっきりとしました。
その後、緑色の苗と薄茶色の苗とを分けて植え付けました。
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<ディンテランサス・ウィルモチアヌス cv ターコイス> 緑がかった青色の「幻玉」
昨年秋メサガーデンの”Dinteranthus wilmotianus cv.Turquoise #1483.05” なる種子を入手し、播種したものです。
半年経過後の現在、径1cmほどの大きさに育っています。
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こちらは全部同じ色。品種としての固定化は完璧の様です。確かにノーマルの幻玉とは明らかに異なる色彩の球体です。
なるほど”ターコイス”(トルコ石の色)とはうまく名付けたものですね。ちなみに通常の幻玉の色は…
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もともと、ディンテランサスは植物らしからぬ色彩が一つの特徴であり魅力であったはず。そのディンテランサスの色違いが通常の植物に近い緑色に変化した(戻った?)のですから、何をやっているんだと言われそうなところです。
しかしそこは珍奇なものを珍重する植物趣味の世界。どうか広いお心で許してやってください。

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ウイギンシア属「地久丸」

普段は地久丸以外のサボテンを目にすることがないウイギンシア属。ネットの情報では地久丸以外にも10種類ほどあるようです。
そんな「地久丸」。うちの温室には二株いますが、毎年開花して種子を提供してくれています。
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これらの二本の苗、特に交配しているわけでもなくそれぞれ勝手に自家受粉して種を宿しているようです。

その種子を一昨年秋に実生した苗が18本育っています。
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親苗の寿命がどれほどなのか定かではない中で、このように確実に次世代が育っているのは心強いものです。

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ヘキランに奇妙な模様が

9年前に実生し、その後袖ケ浦の台に接いでさらに接ぎ降ろした4稜ヘキランの苗です。
今年の春になり、稜の谷間にヒカリゴケのような黄緑色の部位が出てきました。
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まずビールスを考えました。もともとは実生苗でしたがその後袖ケ浦に接いだのでその可能性はあります。ただ、接ぎ降ろしてからすでに5年以上経過しておりますので、なぜ今頃?、という疑問もあります。
同一ロットの種から3稜のヘキランになりこの4稜の苗と同時に接ぎ木、接ぎ降ろした苗にも同じ症状が出ています。
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季節により出たり消えたりする斑模様や紅葉模様などがありますが、これはその類なのでしょうか。
しばらく様子見してみます。
 
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やはり日当たりは重要、翠晃冠古株

もう30年以上うちの温室にいるギムノカリキウム属の「翠晃冠」です。元来扁平な球体のサボテンですが、年数を経て上方向に伸びに伸びて柱サボテンのようになっています。その翠晃冠、今年の春はいつになく元気です。
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球体の上部が太く膨らみ、成長点からは次から次へと花を咲かせています。

これまでずっと温室内の一番北側に置いていたために、他のサボテンの陰になって球体上部にしか日が当たりませんでした。
それが今年は植え替え時に配置換えして、球体の下部にまで十分に陽光が射すようになりました。やはりサボテンは太陽の子、日当たりは重要であることを身をもって示してくれました。

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三角牡丹の四態様

牡丹類の中では比較的丈夫で成長が早く育てやすい「三角牡丹」。いろいろな入手先から種子や苗を入手して育てていますが、結構いろいろなタイプの三角牡丹があるようです。

30年以上前に五十鈴園さんから購入した苗です。疣が細く、球体の色は緑というより褐色に近いです。割と古い時期からある三角牡丹であると思います。
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入手した種子を実生して9年目の苗です。球体色は緑。疣は三角牡丹の名に恥じない直線で構成される三角形です。国内でよく見る典型的な三角牡丹であると思われます。
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9年前にヤフオクで入手した株です。上のタイプに似ていますが疣幅がやや広く湾曲しています。球体色はやや濃い緑。
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”赤花三角牡丹”として入手した種子を9年前に実生したものです。綿毛豊かで疣が細長く、その断面は円形です。球体色は青磁色でかなり大型になるタイプです。
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これらの他に、二つ目のタイプを小型にした「三角牡丹チキータ」という種類もあります。

牡丹類の中でもかなり大型になる三角牡丹です。温室内でスペースを取るという点で厄介者ではありますが、球体の直径が10cmを超えてくるとやはり見ごたえがあります。
あまり数を増やさない中で、各タイプの三角牡丹を維持してゆきます。


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銀牡丹接ぎ木苗が開花

昨年、袖ケ浦の台に保険接ぎした銀牡丹が開花しました。P5250041a.jpgP5250042a.jpg

銀牡丹特有の濃いピンク色の美しい花です。まだ蕾が10以上控えています。自根苗ですとそんなに咲いて大丈夫かよ、と心配するところですが、この苗は接ぎ木苗ですので安心して見ていられます。
穂は、接ぎ木前の部分と接ぎ木した後に成長した部分とがはっきりと分かれ、ダルマ型になってしまっています。
すべての花が終わりましたら、くびれた部分を水平にスパッと切って下部は子吹きを狙い、上部は再び袖ケ浦の台に接いでみたいと思います。

この接ぎ木の穂に使った掻き子を外した群生の親苗。何度かこのブログにも登場してもらっていますが、現在は接ぎ降し発根管理中です。
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成長点の展開が明瞭になってきましたので、現在まで発根は順調に進んでいるようです。来年春にはこの多頭それぞれから多くの開花があるものと期待しています。

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5月のムイリアホルテンセ

ここ数年秋にWebシャボテン誌さんを通じてムイリアホルテンセ(宝輝玉)を入手していますが、なかなか手ごわい植物です。何本か生き残っている苗を見てゆきましょう。

この苗は一昨年秋に入手したもの。入手時は単頭株でした。昨年夏に茶色にしぼみもうだめかと思っていましたが、しぼんだ中から小さな双頭株が出てきました。その後大きさを取り戻しました。このところ日当たり良い栽培室に置いています。豊富な日照を受けて球体に赤みがさしてきました。
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以下の三本の苗は昨年秋に入手したものです。

この苗は一番元気に膨らんでいます。わき腹が特に膨らんでおり、この夏を乗り切れれば双頭株になると思います。
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この苗は入手した時からこんなピンク色です。大きさは全く変わりません。つまり成長していないのです。球体外面に生えている毛はなんとなく毛羽立っており健康そうには見えません。残念ながらこの株はこの夏を乗り切れないとみています。
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この苗は早くも新球が顔を出してきました。一つ目の苗の新旧交代とは全然異なる態様です。こちらのほうが健康的に見えます。
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なかなか栽培のコツをつかめないムイリアホルテンセです。取り敢えず新設した栽培小屋の通風十分/陽光たっぷりの環境で様子見してみたいと思います。

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マミラリア属「白珠丸」大群生

30年以上前に入手したマミラリア属の「白珠丸」。当時は7~8本の子を吹いた小さな群生でしたが、その後子吹きを重ねに重ね、大群生に成長しています。
<横から>
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<上から>
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どれが主頭であるかはすでに定かではなくなっています。また、どれだけの頭数があるのか数える気にもなりませんが、少なくとも子がその子、すなわち孫株を吹いたまでは確認しています。
植えこんでいるオレンジ色のプラ鉢の直径が30cmほどですが、群生の直径はすでにそれを超えています。

この白珠丸というサボテンは画像からもお分かりのように多くの細く長い棘を有していますが、この棘がまた固く、扱い難い。重量も結構あり植え替えには難儀します。確か前回植え替えたのが一昨年の春でしたからそろそろ植え替えてやらねばならない時期に来ています。そう思いつつも、今年は何もせずに終わりそうです。

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少しだけ大きく、精巧丸

2015年8月に実生したペレキフォラ属の「精巧丸」。我が家の実生苗の中でその成長速度が遅いことでは「花籠」と首位争いをするほどの鈍足サボテンですが、2022年の今春わずかですが生長の兆しが認められます。
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二本の苗を維持していますが、いずれも球体直径は1~1.5cm足らず、高さは2~3cm程度です。
ピントの合っている向こう側の苗を拡大してみましょう。
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もともと純白の球体ですが、今春新たに出た疣はうっすらと青みがかかった白で、これが植物とは思えぬような幻想的で美しい色です。
この苗が直径4~5cmぐらいの大きさになった時、どんな美しい苗になるのでしょうか。焦らずじっくりと時間をかけて理想的な精巧丸を作り上げてみたいものです。
 
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プロフィール

areole

Author:areole
中学生の頃(60年以上前)友人の影響でサボテンに興味を持ち、以来ダラダラと栽培を続けてきました。
現役引退(2013年)後、時間に余裕ができたのを機会に本格的にこの趣味に復帰。
二棟の小さなガラス温室に多くのサボ達を詰め込んでつきあってもらっています。

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