ダダのトレンチ・コートを着て出かけたら、ピアノの先生と、友人の歯科医に褒められた(笑)
あははは。いままでは、トレンチ・コートなんて私の人生に無かったアイテム。 このトレンチコートというのは、なんだかふわふわして生きている頼りない人間には似合わない気がして、私は着たことがなかった。 実は、トレンチコートにはちょいと思い出がある。ダダの弟の奥さんMさんが、昔、着ていたのをみて、『ああ、私にはこれは絶対無理…。』と思ってしまったアイテム。 お葬式があって、親族皆で飛行機に乗った時、颯爽と襟を立てて着ている彼女の仕立ての良いトレンチコート。グレーのフラノの細いパンツに、黒のヒールで、ボストンバッグを持って飛行機に乗り込む彼女を見て、ああ、私には無理。と思った事を思い出す。 彼女は、毎日判で押した様にこのコートを着て出勤するという。出張なんかもいつもこのコートよ。ついこの前も、パキスタンに出張したという。 パキスタンの空港にボストンバッグひとつでひとり降り立つ彼女。空港のカレーが美味しくて…。で、マッサージ屋さんがあってね、マッサージをしてもらったんだけど、とても気持ちが良かったのよ(笑) そういう旅の相棒がこのコートと、ボストンバッグなんだ。 板についている。 スタイルがある。 かっこいいなぁ…と思った。一発で、自分にない世界を見た気がした。 それに対して、この私…。 甘い顔付き、甘ったれた話し方、歩くのもゆっくり。 畑に行って、野菜や花を作って近くの山にセントバーナードを連れて歩きに行く。そしてピアノを家で少し教えている、そんな自分とは、何処かが違う。 でも彼女に、 『ねえ、dolceさん、私の行く美容室にdolceさんみたいな美容師さんがいるのよ。いつもおしゃれしてて、自由な感じで、いいなって思うの。私にはそういうの着れない。今日もdolceさんらしい雰囲気のお洋服よね。』 と言われて、びっくりした。 それはコッチのいうセリフ(笑)だぜ! お互い、「ないモノねだり」をしているんだね、と笑いあった。 で、今回、クロゼットにあったダダのトレンチコートを何気なく羽織ってでかけたら、なんだか周りからの反応が良い。こんなのを着るのは意外と思われた事もあるだろう。 横浜で会った友人も、褒めてくれた。 『それ、良いコートだね。素敵。』 これね、10万以上する青山の店の定番コートなの…。 『ええええ、そんな高いコート?どうりで良い感じのコートだと思ったよ。すごくカッコ良いよ。』 それが、メルカリでね…。 ふふふ…。 ちゃんとライナーも付いている。 春風に吹かれて、一緒に赤煉瓦倉庫やら、なにやらあそこらへんをゆっくりお散歩しました。海沿いの風が気持ち良かった。 今でも、甘ったれの頼りない人間ですが、それでも、このコート、『着てごらんなさいよ』って神さまに言われた様な気がして…。 案外、私も、あの当時と比べたら、少しは、しっかり?(笑)たくましくなったのかもしれませんね。 ふふふ。 🦢Dolce Style *⁎ʚϊɞ*✲゚*。⋆ |
|
プロフィール
|
Author:Dolce
|
リンク
|
|
最新コメント
|
|
最新トラックバック
|
|
カテゴリ
|
|
アクセスランキング
|
|
カテゴリ
|
|
検索フォーム
|
|
RSSリンクの表示
|
|
QRコード
|
|