ハワイには大富豪の邸宅(ドリス・デュークのシャングリラ)がホノルル市に寄贈されて一般公開されていますが、そのドリスのシャングリアの100倍以上もの規模の大邸宅がカリフォルニアで一般公開されています。
1941年の名作映画「市民ケーン」のモデルとなった大富豪の大邸宅がセントラル・カリフォルニアにあります。昨日のピスモビーチから車で1号線を1時間ほど北上するとその大邸宅に行けます。現在はカリフォルニア州に寄贈されて博物館として一般公開されています。
大富豪ウィリアム・ランドルフ・ハースト(1863-1951)は、1919年にセントラル・カリフォルニアのサンシモンにある太平洋を望む丘の頂上に自宅を建築する決心をします。当時の著名なサンフランシスコの建築家ジュリア・モーガンに設計を依頼します。ジュリア・モーガンはホノルルのダウンタウンにあるカフェ・ジュリアがあるYWCAの建物の設計を手がけています。
1919年に始まった建設は28年の長い年月をかけて1947年に完成しました。大富豪の贅をつくした豪邸には世界から集められた値の付かないような高価な絵画やアンティークの調度品で埋め尽くされています。大英博物館にあるような3000年前のエジプトの遺跡からの美術品がさりげなく庭に飾られています。
160室もの部屋がある豪邸の内部には書斎、図書室、映画館、遊戯室、美容室、食堂などはもちろんのこと、テニスコートや屋外&屋内ブールが存在します。動物好きでライオンやトラ、キリンまでいる動物園まで備えています。
世界一のプールと言われるネプチューン型屋外プールのタイルの一部は、1世紀から3世紀の古代ギリシャやローマの神殿や遺跡から買い集めたタイルを使用しています。長さ104フィート(約32m)、深さは3~10フィート(1~3m)あり、温水プールで更衣室だけでも17あります。ローマ風の屋内プールは、長さ81フィート(25m)、深さ10フィート(3m)あり、すべてベネチアングラスの特注タイル張りで中には金箔が入っているものもあります。
32年前に始めて訪れた時は丘の頂上まで車で行けましたが、今は丘のふもとにあるビジターセンターで車を止めチケットを求めてガイド付き専用ツアーバスでキャッスルまで行くようになっています。自由にキャッスル内を見学できた以前とはずいぶん違っていました。知人は50年以上前にこの2つのプールで泳いだことがあると言いますから時代の経過を感じます。
ハワイのドリス・デュークのシャングリラを訪れていない人は、まずシャングリラを訪れてください。そうすれば、その100倍以上の贅が尽くされたハーストキャッスルを連想できるでしょう。
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