宮仕えを経験した玉木雄一郎の政治生命は早くも終わろうとしている。
　見るからに組織内では毒にも薬にもならないような、へにゃっとした末生り然の国会議員が年を逐う毎に国勢の凋落を顕わにしつつある国の政党々首として総選挙で28議席もの議席を獲得したのは各政党の中で唯一時局に即応した歳入計画＝税制改正を熱く有権者らに訴えた成果であった。
　消費税率を時限的に５％へ改訂し、所得税における基礎控除・給与所得控除を現行の103万円から178万円にまで引き上げ、ガソリン暫定税率を廃止する・・当に実効性有る財政政策の中で今求められている具体的施策を訴え、多くの有権者らもまた熱い期待を以て玉木の党に応えた。
　然るに、当人は比較第一党とその連立与党に与しないと云う・・・
　そうして、政策だけは実現したい・・今年末の税制改正で実現させたいとほざいてる。
　閣僚や与党の要職に在る者らだけが政治家ではない・・国会議員は政治家だ。
　国会議員たる玉木雄一郎は総選挙で28議席も獲得する有権者らの熱い期待を被りながら、その期待に応える態度は比較第一党とその連立与党に与せず、然しながら政策の実現だけは努めると嘯き、自身の党に投票した有権者らの求めに即応した政治家としての任務を放棄しようとしている。
　28議席を与えた有権者らの期待に応える任務とは、玉木雄一郎が敗軍の将に財務大臣のポストを要求することではないか。
　自ら執政の任を負わず、他力本願に委ねる玉木雄一郎の政治生命はこの時点を以てピークに達したと言って良い。