いち早く肺炎を警告した医師の死 当局に処分された英雄
新型コロナウイルスが広がる中国湖北省の武漢市政府は7日、患者の治療中に感染した武漢市中心病院の眼科医の男性が亡くなったと発表した。男性は新型肺炎が「原因不明」で公表前だった段階で友人らに危険性の周知を始め、「デマを流した」として警察当局に処分されており、感染の拡大後に「正しい行動だった」と称賛の声が広がっていた。死亡をめぐっては一時情報が錯綜(さくそう)し、波紋も呼んだ。
同病院や中国メディアによると、男性は李文亮さん(33)。7日未明に同病院で亡くなったという。
6日夜に、現場からの情報として「亡くなった」との報道が出始めると、SNS上で「英雄を失った」などと李さんの死を悼む声が爆発的に広がった。しばらくして病院側が「治療中」と発信し、李さんの死についての投稿が閲覧できなくなるなどした。当局側が情報を統制しようとした可能性がある。7日未明になり、病院が亡くなったことを認めた。
李さんは昨年12月30日…
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