「清原は化け物、桑田は…」 PLのKK知られざる努力
【朝日新聞ポッドキャスト】音でよみがえる甲子園③ 宇部商×PL学園
1985年、第67回全国高校野球選手権大会の決勝、PL学園(大阪)―宇部商(山口)。PLのエース桑田真澄(元巨人)は甲子園で通算20勝をあげ、4番清原和博(元オリックス)は13本塁打を放った。この世代を代表する「KKコンビ」にとって、出場可能な5回すべてをものにしてきた甲子園の最後の舞台。だが、試合は九回裏2死で、なお同点だった。試合を決めたのは……。
高校野球取材歴の長いベテラン、安藤嘉浩編集委員が語ります。白熱の実況音声とともに、朝日新聞ポッドキャストでお楽しみください。主な内容は以下の通りです。(文中敬称略)
・宇部商エース、清原の自室で交流していた
・天才コンビの知られざる努力
・「おれがヒーローなのに」
有料会員の方は
収録に当たって記者がまとめた取材メモを、記事の形で読んでいただけます。(音声をそのまま書き起こしたものではありません)
ポッドキャストでは
「奇跡のPL学園、今年も生きていました!桑田清原、3年の夏を締めくくりました」 朝日放送テレビのあの名実況をお聞きいただけます。
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自分の当時の記憶とオーバーラップするのも高校野球の魅力です。ぼくは「KKコンビ」の2学年上で、岐阜県の県立高校で野球に打ち込みましたが、甲子園には届きませんでした。1983年夏のことです。
東京の大学を見に行きたいと親に頼んで、夏休みにチームメートと3人で上京。おのぼりさん観光で新宿アルタ前に行ったとき、正面に甲子園の速報ボードがありました。
優勝候補の池田(徳島)がPL学園に大敗している(準決勝=PL7―0池田)。みんな、ざわついていました。
このとき、桑田はまだ15歳…