恩師が語る羽生結弦への思い 「胸がジーン」「神業」
フィギュアスケートの羽生結弦(ANA)が今季、つらくてスケートをやめたいと思ったときに踊ったのが、元コーチの都築章一郎さん(83)が振り付けたプログラムだった。都築さんは2月に朝日新聞のインタビューで、その思い出のプログラム、5年ぶりに優勝した全日本選手権での羽生の様子、24日に開幕する世界選手権(スウェーデン)への展望を語った。
――昨年末の全日本選手権は羽生選手が5年ぶりに優勝しました。都築さんは他の選手のコーチとして現場にいき、演技を見ましたね。
強さの理由は、4回転半ジャンプの行方は。羽生が小2から高1まで師事した都築章一郎コーチへのインタビューを通じ、スポーツ部の岩佐友記者がポッドキャストで解説します。
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「今回は久しぶりに公開練習から見ることができました。全日本まで1人で練習していたことが後からわかって、へえーと驚きでした。それほど自分をコントロールできたということです。トレーニングも自分で組み立てて、それを実行して結果につなげました」
「同時に、コロナの時期にフィギュアスケートを通して、皆さんに喜んでもらいたいという思いが彼の心の中にあったんでしょう。感謝の気持ちを持ちつつ、ああいう演技をやりきったという人間的な成長はすごいなと驚きでした」
――会場では気を使って直接声をかけず、演技後にメールを送ったそうですね。
「いつも試合が終わると、メールで一言、僕なりに感謝をします。今回は『ありがとう』とだけ送ると、『もっと頑張ります』という言葉をくれました。それによって、北京オリンピックにも出るつもりだなと確信しましたね」
――演技後の会見の中で、羽生選手が「つらくてもう辞めようと思った時もあった。その時に「春よ、来い」と「ロシアより愛を込めて」を踊って、やっぱりスケートが好きだと思った」という話を明かしてくれました。「ロシアより愛を込めて」は都築さんが振り付けた曲です。
「今振り返ってみますと、よ…
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