ロシア軍によるウクライナ侵攻をめぐり、ロシア軍から解放された首都キーウ(キエフ)近郊で、一般市民とみられる多数の遺体が見つかった。ウクライナの検察当局は3日、少なくとも民間人410人の遺体を確認したとしており、ロシア側の戦争犯罪を問う声が国内外で急速に高まっている。ロシア側は関与を否定している。
ウクライナのベネディクトワ検事総長は3日、キーウ近郊の解放された地域から民間人410人の遺体をこれまでに運び出したとフェイスブックに投稿。うち140人については検視を終えたとした。ベネディクトワ氏は、ロシア軍による戦争犯罪の証拠集めの捜査を進めているとし、「国内外の法廷で(加害者たちに)責任を負わせると強調しておく」とした。
ウクライナのゼレンスキー大統領は3日に放送された米CBSのインタビューで、ロシア軍が首都近郊ブチャなどで多くの民間人を殺害したとされることについて「ジェノサイド(集団殺害)だ。これは国とすべての(ウクライナの)人々を消滅させる行為だ」などと述べた。一方、事態の打開に向けてロシアのプーチン大統領に首脳会談を改めて呼びかけた。
英首相「プーチンの戦争マシンを飢えさせる」
犠牲者は一般市民にとどまら…
ウクライナ情勢 最新ニュース
ロシアのウクライナ侵攻に関する最新のニュース、国際社会の動向、経済への影響などを、わかりやすくお伝えします。[もっと見る]