ウクライナ侵攻を受け日本政府が行った経済制裁に対し、ロシアが北海道と関わりが深い漁業協力を引き合いに牽制(けんせい)する姿勢を見せ始めている。当局系メディアが日本を批判し、漁業協力の見直しも示唆。日ロ間では11日にサケ・マス漁の前提となる交渉が始まったばかりだが、先行きの不透明感が増している。
北方領土・択捉島で発行されるロシア紙「クラスヌイ・マヤク(赤い灯台)」ネット版は13日、日本のロシアへの「非友好的政策」を受け、ロシア産海産物の日本への禁輸などに乗り出す可能性を指摘した。同紙は北方領土をロシア側で管轄するサハリン州のクリル地区行政府が発行しており、ロシア政府の意向を反映しているとみられる。
日ロ間では、日本200カイリでの日本漁船のサケ・マス流し網漁をめぐる交渉が始まったばかり。北方領土の歯舞群島・貝殻島での日本漁船によるコンブ漁をめぐる交渉も控え、ロシア側がメディアでゆさぶりをかけてきた形だ。
記事では、サハリン州のコル…
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