「映画界の性加害、実態調査を」 被害告発した俳優らが会結成し声明
映画監督から性的関係を強要されたとして告発した俳優や、支援する映画関係者らが27日、「映像業界における性加害・性暴力をなくす会」を立ち上げ、性加害の実態調査や第三者機関の設置を求める声明を発表した。
会のメンバーは、脚本家の港岳彦さんやカメラマンの早坂伸さん、俳優でアクティビストの石川優実さん、俳優で文筆家の睡蓮(すいれん)みどりさん、映画監督の呉美保さんら計12人。
3月に公開予定だった映画「蜜月」の榊英雄監督について、過去に性被害を受けたとする複数の俳優の告発が週刊誌で報じられ、映画の公開が中止された。石川さんも過去に性的関係を求められたと告発し、「蜜月」の脚本を書いた港さんや撮影した早坂さんらも榊監督に経緯をただしていた。
榊監督はこれまでの朝日新聞の取材に対し、代理人を通じて「報道にあるような性的関係を強要したような事実はありません」と否定している。
声明では、「私たち業界関係者は、被害・加害の数々を知りながら『芸能界ではよくあること』と感覚を麻痺(まひ)させ、『黙認』や『見て見ぬふり』といった形で、加害を助長してはいなかったか」と指摘。「私たちは、被害を受けるひと、被害を受けて泣き寝入りするひとを、これ以上、ひとりたりとも増やしたくない」と強調した。
映像業界における性加害が起…
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