その人のままで生き生き輝く 俳優で介護福祉士、菅原直樹さんの挑戦

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 俳優で介護福祉士の菅原直樹さんは、演劇の手法を通じて認知症の人とのコミュニケーションを考えるワークショップを開きつつ、高齢者や介護者と演劇を作っています。介護と演劇、異なる二つの領域にわたる活動が生まれた背景には、菅原さん自身の体験が、深く関わっていました。

 高校時代、人前で話すのが苦手だった。映画に興味があったが、演劇部しかなかった。入部してすぐの1年生の夏、思いがけず舞台に立つことになる。引きこもりの少年役で、セリフは一言「ただいま」だけ。普段通りボソボソ言うと、お客さんに褒められた。「俳優をやるのは話がうまく、人前で動じない人かと考えていました。僕のような人も出ていいんだと思えた」

 誰もが、その人のままでいることで、生き生きと輝ける世界を作りたい――。演劇と介護、二つの領域にわたる活動を貫く思いだ。

■認知症の祖母「向き合えなか…

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