不登校の長女はあの日、大人になった 五味太郎さんから子どもたちへ

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田渕紫織
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 夏休み明けは、学校に行くのが苦しくなる子どもが多くいます。絵本作家の五味太郎さんは、長女が不登校になり、夏休み明けに学校に行かなくなったとき、大きな成長を感じたといいます。「学校に行っても行かなくても、どちらにしても大変かもしれないけど」と前置きして送るメッセージとは。

夏休み明けに「気づいてしまった」時

 ――夏休みの終わりや9月は、学校に行くのが苦しくなる子がいます。

 コロナ禍で、授業も仕事もリモートでもいいという選択肢がせっかくできたのに、戻そう戻そうという力が働くんだよね。

 俺から見ると不思議で、なんでそんなに無駄でマイナスなエネルギーを使わされているのかな、と思う。

 何十年も前からゴールデンウィークや夏休み明けに「学校に行きたくない」と訴える子どもはたくさんいるのに、国としての反応が本当に鈍いと思う。

 ――五味さんの娘さんも不登校だったとお聞きしました。

 そうそう。夏休み明けに、高…

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この記事を書いた人
田渕紫織
東京社会部|災害担当
専門・関心分野
災害復興、子ども
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    島沢優子
    (ジャーナリスト・チームコンサルタント)
    2022年8月28日8時37分 投稿
    【視点】

    「学校ってさ、先生のためのもんだよね」 五味さんの言葉に、うなずく親子は少なくないと思います。 小学生だった娘は、少し個性的な男児の言動を「みんな嫌だと思ってるよ」と言った男性の担任に「先生はなぜ『みんな』だとわかるのですか?」と意見し

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    おおたとしまさ
    (教育ジャーナリスト)
    2022年8月28日9時20分 投稿
    【視点】

    「ある程度マイペースでやれるなら、学校って悪い所じゃない。今でもやろうとすればできると思うんだけどね」 と、五味さんがおっしゃる通り、学校がすごく利用価値の高いところであることは間違いないんです。 拙著『不登校でも学べる』執筆のために現

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