「ないがしろにされた」 いじめを受け転校した17歳 学校への思い

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編集委員・大久保真紀
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 楽しかった中学校生活が、部活でのいじめで暗転。学校に行けなくなり、転校を余儀なくされ、いまも痛みを抱える女子高校生(17)がいます。「いじめや学校の対応によって、自分の存在が否定されたと感じた」。そう訴える高校生に思いを聞きました。識者は「学校が寄り添って対応しないと、子どもは世の中が信じられなくなる」と指摘します。

 「いじめそのものにも傷ついたが、その後の学校の対応にも追い詰められた。私はいらない、どうでもよい存在なのかと思わざるをえなかった」。女子高校生はそう振り返る。

 いじめを受けたのは、関西にある中高一貫の私立中学に通っていたとき。毎朝午前5時半に起きて始発のバスで学校に行き、授業前に勉強していた。成績は学年トップクラスで、放課後は卓球部の活動に励んでいた。

 中学1年の夏前、テスト結果を聞かれて順位を答えたところ、もともと不真面目で態度を注意されることの多かった部の男子数人に暴言を吐かれるようになった。冬になると、「死ね」「ウザい」などと言われ、試合では「負けろ」とヤジが飛んだ。

 自分が拾った球を「汚い」と言われ、踏みつぶされたり、わざと球を当てられたりもした。ミーティング中、自分を嘲笑し、バカにするような目で見られていると感じた時もある。

提案された別室登校

 気にしないようにしていたも…

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この記事を書いた人
大久保真紀
編集委員
専門・関心分野
子ども虐待、性暴力、戦争と平和など