マララさんと同じ国際賞、大阪の17歳が語る覚悟「日本は変われる」

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聞き手・小村田義之
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 マララ・ユスフザイさんやグレタ・トゥンベリさんと同じ国際賞を昨秋、日本人で初受賞した17歳がいます。大阪で生まれ育った川崎レナさん。「私は大人と戦いたいのではない」「日本は変われる」。そんな言葉も交えつつインタビューに語った、自身の活動にかける思いと、日本の未来に向き合う覚悟とは。

かわさき・れな 2005年生まれ。大阪育ち。15歳からバイオ企業ユーグレナのCFO(最高未来責任者)も務めた。東京都愛媛県新居浜市の街づくりでも提言。

 ――ノーベル平和賞を後に受けたマララ・ユスフザイさんや、環境活動家のグレタ・トゥンベリさんにも贈られたNGOの「国際子ども平和賞」を昨秋、日本人で初受賞しました。オランダであった授賞式では、鮮やかな赤の和服姿でしたね。

 「母の着物なんです。和服を着たのは二つ理由があって、ひとつは、黒柳徹子さんがすごく好きなんですよ。小さいころから『窓ぎわのトットちゃん』を読んでいて。黒柳さんが『海外のパーティーに行く時は着物がいいわよ』と何かでおっしゃっていたのを見て、あこがれていた」

 「もう一つは、ふつうに日本が好きだから。あの場にスーツで行くのは、ちょっと違うな、と。赤い色も日本の国旗みたいでちょうどいいかな、と思いました」

 ――様々な活動を通じて、若者の社会参加を促してきたことが評価されました。受賞スピーチでは「変わりそうにない日本に悔しさを感じた」と話していましたが。

「『変えられない』という思いは、私にもある」。そう語る川崎さんが、なぜ行動しながら「日本は変われる」と口にするのか。様々な活動への取り組み方や、根底にある考え方を聞きました。

 「両親の勧めで大阪のインタ…

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この記事を書いた人
小村田義之
政治部|外交防衛担当キャップ
専門・関心分野
政治、外交安保、メディア、インタビュー
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    安田峰俊
    (ルポライター)
    2023年1月5日18時25分 投稿
    【視点】

    おそらく彼女の理想を阻む存在は「大人」ではなく、彼女と同年代の普通の「子ども」(=日本社会の一般の若者)だろうと思います。 実は現代日本で世論を作る立場の大人は、声をあげたい若者にとっては「ちょろい」存在です。言論人や主要メディアの記

    …続きを読む