「農作業、『ぼっち』とばかに」 長野の殺人容疑者、母親に動機説明
鶴信吾 高億翔
長野県中野市で、男女4人が殺害された事件で、警察官を射殺した殺人容疑で逮捕された農業の青木政憲容疑者(31)が、事件を起こした動機について、死亡した女性2人に「『(ひとり)ぼっち』だとばかにされた」などと母親に説明していたことが、捜査関係者への取材でわかった。
母親は「息子の思い込みだと思う」と話しているといい、県警は、母親への聴取でこの内容を把握。青木容疑者が2人への恨みを一方的に募らせ、事件を計画したとみている。
捜査関係者によると、母親は県警の聴取に、自宅に立てこもった青木容疑者に、投降するよう説得を続けたと説明。その中で、なぜ事件を起こしたのかと尋ねると、青木容疑者は、死亡した村上幸枝さん(66)と竹内靖子さん(70)=ともに中野市江部=が事件前に「1人で農作業をしていることを『ぼっち』とからかい、ばかにしてきた」ために殺害したと話したという。
また母親は、以前にも青木容疑者が、勤務していたジェラート店で同僚から「『ぼっち』とばかにされた」と不満を訴えていたこともあった、と話しているという。
2人の習慣踏まえ計画か
地元住民らによると、村上さ…