あの日、藤井聡太少年が語った言葉 かつての教え子が最年少で名人に

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良永うめか
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 かつて藤井聡太竜王が通った愛知県瀬戸市の「ふみもと子供将棋教室」。主宰する文本力雄さん(68)は1日夕、名古屋市中区居酒屋「まかまか本店」にいた。教え子が最年少で新名人となる瞬間は、将棋仲間の中原尚登さん(61)とネット配信で見守った。

 「これも通過点のひとつ。やっとスタートラインに立ったのかな」。文本さんはそう言い、目を細めた。

 かつての教え子は、5歳から小学4年生までの4年9カ月間、文本さんのもとで将棋を指した。白目が大きく、瞳をキョロキョロ――。藤井少年が将棋を指すときの表情を鮮明に覚えている。「瞳の動きと同時に指し手を見ているんです。ほれぼれするような……今も一緒ですね」

 教室を卒業する日。

 文本さんは、藤井少年にこう告げた。

 「聡太、名人をめざすなら応援しない。名人の上をめざすなら、応援する」。恥ずかしがり屋の藤井少年は黙って聞いていた。

 数カ月後、藤井少年は期待の新星として地元のFMラジオに出演した際、力強く語った。

 「名人を超えたいです」。文…

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