気圧管理や緊急停止 鉄筋むき出し台座、どうする放射性物質漏れ対策

有料記事

福地慶太郎
[PR]

 東京電力福島第一原発1号機の原子炉を支えるコンクリート製の台座が激しく損傷し、鉄筋があらわになっている問題で、東電は5日、台座が崩壊して原子炉圧力容器が損傷し、放射性物質が漏れ出した場合の敷地外部への影響評価と検討中の対策を示した。

 この日の規制委の会合で東電が検討状況を説明した。

 外部への影響評価では、台座が崩れ、圧力容器が沈むことで格納容器に穴が開くと仮定。格納容器の外側には建屋があるが、格納容器から出た放射性物質がそのまま屋外に出ると想定しても、敷地境界での被曝(ひばく)線量は「極めて軽微」などと評価した。

 ただ、格納容器内の汚染状況は不明点も多いため、東電の評価結果に関係なく、規制委は「外部への影響を軽減するため、速やかな対策が一番大事」(伴信彦委員)としてきた。

 そのため、東電はこの日の会…

この記事は有料記事です。残り335文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

この記事を書いた人
福地慶太郎
科学みらい部|原子力担当
専門・関心分野
原子力、福島第一原発事故、生命科学