ミスド復活の兆し 黒船、コンビニ、安売り…再浮上導いた逆転の発想

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金子智彦
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 ミスタードーナツ(ミスド)が復活しつつある。

 一時は閉店が相次ぐじり貧だったが、好調な販売をうけて再び出店ラッシュに入った。ライバルの出現や健康志向の高まりによる市場の縮小に加え、ここ数年はコロナ禍や原材料の高騰による値上げにも見舞われた。そんな中、どうやって再浮上にこぎ着けたのか。

 「2回にわたる価格改定後も売上高は好調に推移した」

 ミスドを運営するダスキンの大久保裕行社長は5月、2023年3月期決算の説明会で自信をのぞかせた。

 昨年は3月と11月の2度、値上げに踏み切った。一番人気の「ポン・デ・リング」は税抜き110円が140円になった。

 しかし、マイナスの影響はほとんどなかったという。

 ミスドの収益が大半を占める…

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この記事を書いた人
金子智彦
スポーツ部
専門・関心分野
スポーツ、スポーツビジネス
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    辛酸なめ子
    (漫画家・コラムニスト)
    2023年6月19日7時21分 投稿
    【視点】

    ドーナツがまたブームになる中、都内のミスドに行くと必ずレジで並ぶくらいお客さんが入ってます。昭和世代としてはフレンチクルーラー、オールドファッションの味が刷り込まれて時々食べたくなりますが、やはり近年はポン・デ・リングの発明が大きかったと思

    …続きを読む
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    加谷珪一
    (経済評論家)
    2023年6月19日10時16分 投稿
    【視点】

    ミスドに限らず、ドーナツ店という業態はここ10年、苦しい状況が続いていました。ドーナツ店はファミリー層と若年層を主な顧客としており、主婦が子供用にまとめ買いしたり、学生がグループで来店してドーナツとコーヒーを楽しむといった利用形態が業績を支

    …続きを読む