英語を「話す力」、どう伸ばす? 中学現場で変わる授業とは

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本多由佳
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 「読む・聞く・話す・書く」の英語4技能。このうち、話す力をどう伸ばすかが注目されている。東京都高校入試では、英語のスピーキングテストも導入された。中学では、どんな学びを進めているのか。

 6月上旬、東京都渋谷区立松濤中学校の1年生の教室。前方の電子黒板にはコップに入った牛乳を差し出す手と、それを断るようなしぐさの写真が映し出されている。

 「I don’t want to drink milk.」

 生徒が答えると、イギリス出身の外国語指導助手(ALT)、ドニー・ドーン・ジョンソンさんが明るい声でたたえる。

 「Very good.Thank you!」

 ALT主導の英語の授業。黒板には次々と写真が映し出され、生徒は前の授業で学んだ「want to~(~したい)」「don’t want to~(~したくない)」のフレーズを使い、英語で状況を説明していく。

授業は「ほぼ英語」、学習指導要領でも規定

 同校にはALTが4人常駐する。週4回の英語の授業の半分はALTが主導し、残り半分について、日本人の教員が教科書の単元を進めていく。日本人教員の授業もほぼ英語で進む。

英語の「話す力」をつける上で、同校で重視している取り組みとは何でしょうか。記事後半では、各自治体や塾などが取り組むスピーキング対策を紹介します。

 英語科の橋本晋作・主幹教諭

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この記事を書いた人
本多由佳
首都圏ニュースセンター
専門・関心分野
関心分野 地方行政、政治、教育
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    天野千尋
    (映画監督・脚本家)
    2023年6月29日20時0分 投稿
    【視点】

    語学の上達に必要なこと。それは何よりも「自分の気持ちや要望を伝えたい」「相手の言ってることを理解したい」という思いの強さだと思います。 そう考えると、たとえば英語で自分の意見や気づきを書いたり、それを声に出して人に伝え、質問してもらうような

    …続きを読む