ロシア、エアバス修理はイラン頼み ワグネル反乱後も揺るがない蜜月

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テヘラン=佐藤達弥
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 米欧の制裁に苦しむイランが、友好国ロシアとの結びつきをますます強めている。同国で民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏が反乱を起こした際は、ライシ大統領ら政府幹部がプーチン政権への支持をすぐに表明した。背景には、軍事協力への期待があるとみられ、国内では、ロシア重視に傾斜しすぎることに懸念の声も出ている。

 「イランは、ロシアの国家主権を支持する」

 6月26日の電話協議で、ライシ師はロシアのプーチン大統領を励ました。プーチン氏も「ロシアは反乱に対して力強く行動した」と述べ、自らの体制に揺るぎはないことを強調した。

 この2日前に起きた反乱で、イランはいち早くプーチン政権を支える姿勢を打ち出した。当日に外務省報道官が「ロシアにおける法の支配を支持する」との声明を発表したほか、アブドラヒアン外相がロシアのラブロフ外相と電話で協議し、「ロシアはこの局面を乗り越える」と激励した。

 イランは反乱が起きる前から、ウクライナ侵攻中のロシアにドローン無人機)を提供したとして、米欧から批判されてきた。米政府は6月9日、ロシア国内にドローン製造工場を建設するため、イランがロシアに資材を提供しているとの分析も明らかにしている。

「ロシアの手札」となるイラン

 対ロ協力は軍事面だけにとど…

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この記事を書いた人
佐藤達弥
国際報道部
専門・関心分野
昭和史、ジェンダー、中東・ロシア
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