「年収の壁」支援策を政府が公表 保険料算定で考慮、労使負担軽減も

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三浦惇平 中村靖三郎
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 パートで働く人らが社会保険料を負担しないよう労働時間を抑える「年収の壁」を巡り、政府は27日、壁を意識せず働けるようにする当面の対応策を発表した。収入増で新たに負担が生じる人らに手当を出す企業を助成したり、保険料算定で考慮して負担軽減したりする。10月から順次実施する。

 「支援強化パッケージ」とした対策の柱は「壁」に応じて三つ。まず、扶養された人が従業員101人以上の企業で週20時間以上働き、年収106万円を超すと厚生年金などに加入して保険料が発生する「106万円の壁」では、従業員の収入増や保険料負担を軽減する手当を出す企業に助成金を出す。現行のキャリアアップ助成金を活用し、従業員1人最大50万円を支給。財源は企業のみが負担する雇用保険料で、2025年度までの暫定的な措置とする。

 保険料負担を軽くするために企業が出す「社会保険適用促進手当」は保険料算定の際に標準報酬などから除外し、労使ともに負担軽減できるようにする。上限額は新たに発生した保険料の本人負担分とし、最大2年間の措置とする。

企業が「一時的」と証明、連続2回まで扶養外れず

 一方、従業員100人以下の…

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