政府は日本の科学者を代表する組織「日本学術会議」の会員の改選について、学術会議側が推薦した105人全員を任命する方針を固めた。学識経験や国民生活への貢献などから検討を進め、適切と判断した。前回改選時の2020年に菅義偉首相(当時)が任命拒否した6人は含まれていないという。
複数の政府関係者が明らかにした。日本学術会議法では会員の定員を210人と定めている。任期は6年で3年ごとに半数が新たに選出・任命される。今回は任命拒否問題以降、初めての改選となる。新会員の任期は10月1日から。
学術会議は改選に向け、8月末に政府に推薦名簿を提出した。3年前に拒否された6人については、政府に引き続き任命を求めており、首相官邸の幹部によると、今回の推薦に6人は含まれていないという。6人を今回の名簿に加えれば、任命拒否を受けいれたことになるため、学術会議が推薦しなかった模様だ。
政府は学術会議の組織改革を…
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