最大震度7、親たちが直面した「子連れ避難」の困難 必要な備えは

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川野由起 松本千聖 平井恵美
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 地震や水害など災害への備えは十分ですか。特に乳幼児や妊産婦がいる家庭は特有のリスクがあり、事前準備が大切です。被災直後は必要な支援が届きにくいと指摘されるなか、自分たちでどんな準備をしておく必要があるのでしょうか。

 災害時、ストレスや衛生環境の悪化によって、妊産婦や子どもは様々な影響を受ける。産婦人科医の吉田穂波さんは「妊産婦や赤ちゃんは元気そうに見えても一気に健康状態が悪化するリスクがある」と指摘する。

 妊婦は避難所生活による疲労の蓄積や、睡眠や栄養、水分の不足により、血圧の上昇、むくみ、静脈血栓症、さらには切迫早産のリスクが高まる。乳幼児は集団生活の中で感染症にかかりやすかったり、不安行動を起こしたりするという。

 乳幼児や妊産婦は高齢者や障害者らと同じく、災害時に特に配慮が必要な「要配慮者」だ。だが、誰ひとり取り残さない「インクルーシブ防災」を研究する防災科学技術研究所の辻岡綾(あや)さんは「支援や配慮が必要な存在だという認知が社会で十分に広まっていない。また認知していても、命の危険がある高齢者や障害者の対応に追われ、手が回らない状況がある」と話す。

「要配慮者」なのに…後回しや遠慮も

 避難所などで他の要配慮者に…

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この記事を書いた人
川野由起
くらし報道部
専門・関心分野
こどもの虐待、社会的養育、ケア、依存症、生活保護
松本千聖
くらし報道部
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がん、子どもや女性の健康、子育て
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