「日本の課題は人材育成」 台湾の半導体担当大臣インタビュー
聞き手・奈良部健
経済の安全保障を考えるうえでの重要な「戦略物資」となった半導体。その受託生産で世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)は、日本の熊本県をはじめとして世界各地に新工場を建設している。9月に来日した台湾国家発展委員会の龔明鑫(クンミンシン)・主任委員(日本の大臣に相当)が朝日新聞のインタビューに応じ、その背景や日台の協力の在り方などについて語った。
――TSMCは米国や日本、ドイツなどで次々と新工場を建て、生産拠点を分散化しています。
「最近よく言われるような地政学の影響ではありません。半導体のニーズが非常に高まっていることが背景にあります。DX(デジタル化)やGX(脱炭素)には半導体が必要不可欠ですし、電気自動車(EV)でも半導体は爆発的にニーズが高まります」
「工場をつくりすぎて供給過…
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