ジャニーズ事務所に記者会見やり直し要請 当事者の会、リスト問題で
ジャニーズ事務所の創業者、故ジャニー喜多川氏からの性被害を訴える元ジャニーズJr.らでつくる「ジャニーズ性加害問題当事者の会」は8日、ジャニーズ事務所による記者会見のやり直しなどを求める要請文を発表した。2日に行われた記者会見では、特定の記者らを指名しないための「NG」リストがつくられていたことが明らかになっている。
リストは、会見の運営を担った「FTIコンサルティング」(東京)が作成したことを認めた。同社によると、リストには「NG記者」6人の顔写真と名前のほか、指名の「候補記者」として複数の会社名や名前が載っていた。
司会者はリストを手元に置いて会見を進めたことを認めたものの、「リストはないものとして進行することに決めた」として、記者の指名への影響は否定していた。しかし、会見ではNGと記されていた記者が挙手しても、その多くが指名されなかった。
当事者の会は要請文で「否定のコメントだけで説明されても疑惑は深まる一方。会見の場で、被害者への救済と補償の内容や範囲などにおいて、(記者の)質問から得られる事は多くあり、知りたい事を無碍(むげ)にされ、期待を裏切られていることにつながっている」(原文ママ)などと指摘し、会見のやり直しを求めている。また、リストを作成した同社に対して、責任の追及を行うべきだとしている。
また、記者会見を開くのであれば、「十分な質疑応答を行うべき」だとして、少なくとも一社一問ではなく、時間や数の制限による都合はなくすことを要望。「被害者にとっては、報じるメディアによって、関心ある世間の方々が真実を知るチャンスでもある」としている。
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