国策半導体会社ラピダスに死角はないのか 長内厚・早大院教授に聞く

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聞き手・日浦統
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 国策半導体会社「ラピダス」の北海道千歳市進出に、道内の政財界はわいている。2027年までに世界最先端の半導体の量産体制を構築するため、見込まれる投資額は5兆円にのぼる。「死角」はないのか。経営戦略が専門の早稲田大学大学院の長内厚教授に聞いた。

 ――世界最先端の2ナノの量産化に挑むラピダスの戦略をどう評価しますか。

 「現状のビジネスで負けているのに、次の技術で勝とうと挑戦して敗北する。従来の日本企業の負けパターンと、同じにおいを感じます。日本の半導体産業は1986年の日米半導体協定以降、30年以上、没落の一途をたどった。最先端への挑戦は『ラストチャンス』かもしれませんが、最先端の開発製造だけやれば、いいのでしょうか」

記事後半では、政府と最先端事業の相性、日本の半導体が長期低迷してきた要因、韓国の半導体産業から学ぶべきこと、ラピダスの未来に必要な経営戦略について語っています。

 「研究開発には投資が必要で…

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この記事を書いた人
日浦統
北海道報道センター|行政キャップ
専門・関心分野
「課題先進地」北海道の社会経済、再生可能エネルギー