男性が育休を取りやすいよう、制度や環境づくりに取り組む企業が増えています。その中でも先駆け的な存在として知られるのが、大手住宅メーカーの積水ハウス(大阪市北区)です。2018年に「特別育児休業制度」を導入し、19年には本社で男性の取得率が100%を達成しました。今年は導入から5年を迎え、見えてきた課題を、ダイバーシティ推進部長の山田実和執行役員(55)に聞きました。
――社内に男性育休制度を取り入れたきっかけは何ですか。
18年5月に仲井(嘉浩社長)がスウェーデンに出張に行った際に、街中で多くの男性が幸せそうにベビーカーを押して歩く姿を見て、感銘を受けたことがきっかけでした。その後、社内にも育休制度を採用できないかという議論が重ねられ、導入に至りました。
――どのような制度でしょうか。
当時、男性の育休取得があま…
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- 【視点】
厚生労働省の調査では、2022年の男性の育休の取得率は17.13%で、前年比3.16ポイント増え、過去最高となりました。とはいえ、政府が掲げる男性の育休取得率を2025年までに50%、2030年までに85%という目標からはまだ遠い状況です。
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