私らしく活躍を、Z世代が考える働き方 「成長の機会を奪わないで」
人材を「資本」として捉え、その価値を最大限に引き出す「人的資本経営」に注目が集まっている。答えのない社会課題に立ち向かい、多様な人が個性を生かしながら活躍できる社会を実現するにはどうしたらいいのか。朝日地球会議2023では、ハフポスト日本版編集長の泉谷由梨子さんがコーディネーターを務め、レゾナック・ホールディングス(旧昭和電工)最高人事責任者の今井のりさんと、モデルとして活躍する傍ら、社会問題を発信するZ世代のオピニオンリーダー長谷川ミラさんが語り合った。
まず泉谷さんが「働くってなんだろう」と2人に問いかけた。
今井さんは大学時代、化学を専攻。バックパッカーとして海外を旅した経験から、グローバルな仕事をしたいと化学メーカーの日立化成に就職した。総合職の女性は少なかったため、電話に出ると「男性にかわってくれる?」と言われることがあったという。「米国のベンチャー企業との仕事で、Tシャツにジーンズ姿の大学生が、企業の執行役員と対等に話す姿に刺激を受けた」と振り返った。
長谷川さんは、小学校卒業前後から、スカウトされて芸能界に入った。今はモデルとして活躍しながら、環境に優しい生地を使ったアパレルブランドや、「社会問題について、気軽に話せる場を作りたい」とコミュニティーカフェの運営なども行っている。Z世代の働き方について「バリバリ働きたい子と、ワーク・ライフ・バランスを大事にしたい子に二極化している印象がある」と話した。
次に今井さんが、人的資本経…
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