万博の350億円「木造リング」、西村経産相「最終決定された」
福山亜希 相原亮
2025年開催の大阪・関西万博の会場に設置される総額350億円の「大屋根」(木造リング)について、西村康稔経済産業相は17日の閣議後会見で「万博の理念、プロセスを見ても万博会場に欠かせない建築物と認識している」と訴えた。だが、万博の会場建設費は当初の1・9倍に増えており、木造リングへの批判が強まっている。
木造リングは20年12月に会場建設費が1250億円から1850億円に増額となった際、追加された。基本計画では「来場者を雨や日差しから守る機能を持ち、人々を導くナビゲーションの役割も果たす」と明記している。
西村氏は「コロナ禍で分断を越えたつながりを体験する、『多様でありながら一つ』という万博の理念を表すシンボルとして決定した」と説明。日本国際博覧会協会(万博協会)、政府が協議したことを踏まえ、「最終的に決定された」と強調した。
木造リングは1周2キロ、高…