ご当地ナンバー「十勝」 デザイン案に応募者が思い寄せた未来とは

中沢滋人
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 十勝地方18町村で導入を目指している自動車用ご当地ナンバー「十勝」について、十勝町村会(会長=竹中貢上士幌町長)は、国に提案する図柄のデザイン案を公表した。上空から見下ろした十勝平野の広大な畑の景色をイメージした。

 デザイン案の応募作品は計462点。今秋に住民を対象にした人気投票で、6案に絞られた作品のうち最も得票数が多かった案が採用された。

 採用された作品は、音更町の元病院放射線技師栗田政一さん(70)が応募した。作品名は「豊かな自然と食で十勝っこの夢を育む大地」。十勝空港に着陸する際に見た景色の印象をベースに、池田町のワイン、芽室町のゲートボール、新得町のソバなど、各町村の名物を細かく書き込んだ。

 8日に十勝総合振興局で開かれた表彰式に出席した栗田さんは「まさか自分の作品が選ばれるとは。光栄なこと。走っている姿を見るのが楽しみ」と話した。

 今回のデザインでは、一つだけ現実にないものを入れた。「スペースシャトルの打ち上げ」だ。現在、大樹町でスペースポート(宇宙港)の整備が進んでおり、「子どもたちに、将来への夢を持ってほしいとの願いを込めた」と話した。

 竹中会長は「十勝の観光振興、知名度アップへ、『走る広告塔』として期待している」と話した。

 同町村会によると、今月末までに、道が国土交通省に提案し、早ければ25年5月にも「十勝」ナンバーの交付が始まる見込みという。

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