「夢と憧れ」テーマに164公演 びわ湖ホール24年度
滋賀県立芸術劇場びわ湖ホールが、2024年度の自主事業を発表した。普及事業なども含め、48事業計164公演を予定する。テーマは「夢と憧れ」。今年6月に97歳で亡くなったオペラ演出の巨匠、栗山昌良さんが同ホールで演出した3作品を上演する。
芸術監督の阪哲朗さんは、23年度に3代目として就任。「夢と憧れ」というテーマについて、「演出や裏方もふくめ、舞台で良いものを見せることで、それに『夢と憧れ』を抱く次の世代につなげていきたい」と説明した。4月27、28日の「びわ湖の春 音楽祭2024」も、「夢と憧れ」をテーマに内容を検討するという。
栗山さんは戦後日本のオペラ界を牽引(けんいん)し、数々の名作を手がけてきた。同ホールがプロデュースオペラなどとして選んだのが、コルンゴルト作曲「死の都」、沼尻竜典作曲「竹取物語」、クルト・ヴァイル作曲「三文オペラ」。
「死の都」について、指揮をする阪さんは「とてつもなく難しい作品。バランスをとるのが難しく、一瞬たりとも気が抜けない」と話した。
同ホールは26年目を迎える。設備改修のため7~10月に大、中ホール、8月に小ホールを休館する。村田和彦館長は「公演数は前年度とほぼ同じ。せいいっぱい展開したい」と話した。
主な公演予定
【オペラ】コルンゴルト作曲「死の都」(指揮・阪哲朗、演出・栗山昌良、再演演出・岩田達宗、出演・未定、管弦楽・京都市交響楽団)=25年3月1、2日▽沼尻竜典作曲「竹取物語」(指揮・阪哲朗、原演出・栗山昌良、演出・中村敬一、出演・砂川涼子ほか、管弦楽・日本センチュリー交響楽団)=11月23、24日▽マーラー作曲 交響曲「大地の歌」(指揮・沼尻竜典、ソリスト・未定、管弦楽・京都市交響楽団)=25年3月9日▽クルト・ヴァイル作曲「三文オペラ」(指揮・園田隆一郎、演出・栗山昌良、再演演出・奥野浩子、出演・びわ湖ホール声楽アンサンブル、管弦楽・ザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団)=25年1月24~27日
【声楽】びわ湖ホール声楽アンサンブル「美しい日本の歌」(指揮・本山秀毅、編曲とピアノ・植松さやか、出演・びわ湖ホール声楽アンサンブル、管弦楽・京都フィルハーモニー室内合奏団)=6月15日、文化産業交流会館8月4日▽特別コンサート「タリス・スコラーズ」(指揮・ピーター・フィリップス、出演・タリス・スコラーズ)=6月30日▽びわ湖ホール声楽アンサンブル第79回定期公演「4人の作曲家たち~フォーレ、ドビュッシー、ラヴェル、プーランク~」(指揮・佐藤正浩、ピアノ・未定)=10月12日
【ダンス】Noism0/Noism1 金森穣/近藤良平 新作公演=25年2月1日
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。
【初トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら