能登半島地震、交通への影響大きく 海路輸送へ、在来線の運休も続く

能登半島地震

細沢礼輝 矢島大輔
【動画】石川県穴水町付近の県道303号線。いたるところで倒木が=白井伸洋撮影
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 能登半島地震では、交通にも大きな影響が出た。国土交通省が2日午後4時時点でまとめたところ、道路に亀裂が入るなどした影響で、高速道路の北陸道、能越道で20区間、国道や県道で33区間が通行止めになっている。被害が大きかった石川県輪島、珠洲両市への道路も通行が難しくなり、食料やオムツといった救援物資の運搬に影響が出ている。

 国交省は道路の復旧作業を急ぐ一方、被災地近くの港湾を使った海路輸送を3日にも始める。空路では日本航空全日空が2日、羽田空港東京都)―小松空港(石川県小松市)などで臨時便を運航した。

 輪島市にある能登空港の滑走路には、深さ10センチ、長さ10メートル以上の亀裂が4~5カ所入り、復旧の見通しが立っていない。空港に向かう道路も寸断され、ターミナルビルなども損傷した。空港の利用者ら約500人が屋外の駐車場などに避難して過ごしたという。

 1日の地震発生後、新潟、富山、石川県内を中心に運転が止まっていた上越新幹線北陸新幹線は、2日午後にいずれも全線で運転を再開した。3日は通常通りの運転を予定しているものの、北陸新幹線は一部区間で速度を落として運転するため、遅れが出る可能性があるという。

 上越新幹線越後湯沢―新潟間は午後2時半過ぎまでに、北陸新幹線長野―富山間は午後3時過ぎまでに、上下線とも運転を再開した。Uターンラッシュと重なったことから、計7本の臨時列車が普通車全車自由席で運行された。

 JRの在来線は、石川県内の七尾線、富山県内の氷見線などが2日も終日運休した。新潟県内の上越線や白新線は2日夕方までに運転を再開した一方、越後線は新潟市内で線路の土台の陥没が確認され、運転見合わせが続いた。

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    福田充
    (日本大学危機管理学部教授)
    2024年1月3日12時23分 投稿
    【視点】

    これが「災害ロジスティクス」の問題です。災害時に、被災地に救命救助活動で入る自衛隊や消防、警察などファーストレスポンダーの車両や輸送船、鉄道がアクセスできるように、ロジスティクスを確立することが初動における重要な対応です。続いて被災者、避難

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