ASEAN議長国ラオスはどんな国? 社会主義国で親中、日本も援助
東南アジア諸国連合(ASEAN)の2024年の議長国は社会主義国のラオスが担う。ラオスとはどんな国なのか。
インドシナ半島の内陸部のメコン川流域に位置し、人口は約750万人。面積は日本の本州とほぼ同じ約24万平方キロメートル。首都はビエンチャン。
1953年にフランスの統治から独立し、内戦を経て、75年に現在のラオス人民民主共和国が成立した。日本は55年に外交を樹立し、インフラ整備や教育支援などを通じて主要な援助国となっている。
ラオスは中国、北朝鮮、ベトナム、キューバとともに世界で社会主義国と自称する5カ国のうちの一つ。親中政策を取り、中国の巨大経済圏構想「一帯一路」の要衝の一つでもある。
中国の援助で2021年にビエンチャンと中国雲南省昆明を結ぶ鉄道が開通した。この鉄道のラオス区間は建設費も技術も大部分を中国に依存しており、外交や経済面で中国の圧力に屈する「債務のわな」に陥るリスクが指摘されている。
1月の外相会議の会場となった北部の都市ルアンプラバンは多くの仏教寺院が残る古都として知られ、市街地自体が文化遺産としてユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界遺産に登録されている。
記事後半では、日本と関係が深い東南アジア諸国連合(ASEAN)について説明します。
ラオスが24年に議長国を務…
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