重力波望遠鏡KAGRAの「傷」は広範囲 能登半島地震の影響調査

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村山知博
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 能登半島地震で故障した重力波観測装置「KAGRA(かぐら)」(岐阜県飛驒市)について、機器の損傷が広い範囲に及んでいることがわかった。5日、東京大宇宙線研究所が発表した。3月から始まる重力波の国際共同観測への参加が遅れることは確実な状況だという。

 KAGRAは、宇宙空間を伝わる時空のゆがみ「重力波」を観測する大型低温重力波望遠鏡宇宙線研などが神岡鉱山の地下200メートルに164億円かけてつくった。

 一辺3キロのL字形のパイプの中央から2方向にレーザー光を発射し、両端の鏡に反射して戻ってくるまでの時間差をもとに時空のゆがみをとらえる。2020年に観測を始めた。

 1月1日の能登半島地震の際…

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この記事を書いた人
村山知博
科学みらい部
専門・関心分野
天文・宇宙、環境、エネルギー、原子力