釣り好きの6歳、事故で寝たきりに 「自宅に帰りたい」 母の願い

有料記事

松本江里加
[PR]

 ヒロくんは、釣りが好きだった。

 そんなヒロくんのいつもの居場所は、リビングの真ん中のベッドの上だ。

 2023年11月初め。ベッドの周りはハロウィーン仕様に飾り付けられていた。のどから人工呼吸器で酸素を送り込み、ベッド際には血圧や心拍数をみるモニターや、栄養を送る点滴台が置かれている。

 ヒロくんこと北九州小倉北区の須田博翔(ひろと)さん(16)は6歳のとき、交通事故で頭を強く打って脳に障害が残り、寝たきりになった。

 「治療しても治らないなら、病院の天井だけを見て過ごすより自宅に連れて帰りたい」

 長く入院していたが、5年前の夏、母・真美(まさみ)さん(38)の希望で在宅へ切り替えた。

 ヒロくんは言葉を話せず、真…

この記事は有料記事です。残り831文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

この記事を書いた人
松本江里加
西部報道センター
専門・関心分野
地方創生、子どもの権利、福祉,など