旧統一教会側との推薦確認書に盛山氏署名の写真 21年衆院選
盛山正仁文部科学相が2021年衆院選で世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の友好団体と事実上の「政策協定」にあたる推薦確認書に署名していたとされる問題で、朝日新聞は「盛山正仁」と署名された推薦確認書の写真を入手した。盛山氏はこれまで推薦確認書への署名について「記憶にない」と繰り返している。
関係者によると、21年10月の衆院選公示直前、教団の友好団体「世界平和連合」主催の盛山氏の国政報告会が神戸市であった。教団信者ら約60人が見守るなか、壇上横の机で盛山氏が推薦確認書に署名し、その後推薦状が渡されたという。
朝日新聞は、この国政報告会に参加していた30代男性から推薦確認書の写真を入手した。別の参加者から写真がLINEで送られ、当時パソコンに保存していたという。
推薦確認書には「憲法を改正し、安全保障体制を強化」「家庭教育支援法、青少年健全育成基本法の制定に取り組む」「LGBT問題、同性婚合法化は慎重に扱う」「日韓トンネル実現の推進」など教団側が掲げる政策が列挙されている。「趣旨に賛同し、平和大使協議会および世界平和議員連合に入会する」とも記され、「盛山正仁」と署名があった。
推薦状は、推薦確認書への署名を条件に授与され、推薦確認書に記された政策の実現に取り組むという条件で教団側が選挙支援をしたと、複数の関係者が証言している。
盛山氏の事務所にこの写真を送付し、事実確認や認識を求めたが、期限までに回答はなかった。