盛山文科相「記憶にないが自分のサインに似ている」 推薦確認書巡り
盛山正仁文部科学相は7日の参院予算委員会で、2021年衆院選をめぐり、「盛山正仁」の署名がある世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の友好団体の推薦確認書の写真が報道されたことについて、「記憶にないが、署名したのではないか。自分のサインに似ている」と述べた。
質問に立った立憲民主党の杉尾秀哉氏は、実際に署名したかどうかを繰り返し質問した。盛山氏は当初「記憶にない」「現物は見ていない」と回答を避けていたが、杉尾氏の追及に押され、最終的に「その可能性が高い」と認めた。
推薦確認書は「家庭教育支援法、青少年健全育成基本法の制定に取り組む」など教団側が掲げる政策が並び、事実上の「政策協定」にあたる。杉尾氏が「内容に賛同したのか」と問うと、盛山氏は「サインをしたのであれば、軽率にしてしまったのではないかと思う」と認めた。
また朝日新聞などは、22年3月の教団友好団体「UPF・兵庫県平和大使協議会」の総会で、盛山氏が教団の韓鶴子総裁の演説映像を見たうえで、「先ほどのビデオ、韓半島統一のUPF、立派に開催されたこと、素晴らしいことだなと感銘を受けました」と発言したと報じている。
この発言については映像が確認されており、杉尾氏が「教団を激賞した」と追及したが、盛山氏は「一般的なあいさつはしたと思うが、旧統一教会やその教義に賛同する発言はしていない」と述べた。