「推し活」やめてつらい 清田隆之さんが考える「さよなら」の方法

有料記事悩みのるつぼ

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悩みのるつぼ 相談者(50代女性)

 最近、「推し活」をやめました。約7年も推してきたアーティストの言動に心が折れてしまいました。

 作品はもとより、グッズや出演しているCMの商品なども購入し、随分お金も使いました。いわゆる「痛いファン」だったかもしれません。

 コロナ禍もあってワンマンライブは一度も行けませんでしたが、いつかその時のためにとお金をため、毎日音楽を聴きながら楽しく暮らしていました。しかし、とあることをきっかけにモヤモヤする気持ちがわいてきて、ある決定的な言葉でファンをやめようと決めました。

 このつらい気持ちをわかってもらえる人がいない――というのが悩みです。SNSは見る専門で発信したこともなく、グチを垂れ流すのも本意ではないのでできません。いい年して芸能人に熱をあげた揚げ句に嫌になっただけの「痛い」おばさんだと思われるだけだと思い、まわりの人にも誰にも言えません。

 でも本当につらいのです。お風呂で涙が出てきたり、歯を食いしばっているせいであごが痛くなったりするほど心身ともに参っています。どうしたらいいでしょう。

回答者 文筆業・清田隆之

 大好きな人の言動に心が折れたこと、情熱を注ぐ対象を失ったこと、苦しさを誰にも話せないことなど、文面からは様々な気持ちが伝わってきます。「推し」の喪失は誰でもつらい体験だし、背景には経済や社会の力学も関与しているはずで、極めて現代的な悩みとも言える。決して「痛い」話などではないことを共有した上で、解決の糸口を探っていけたらと思います。

 「推し」をめぐる文化はSN…

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