「おいしいものない」経営破綻した生協のV字回復 見守った組合員
新田哲史 佐藤亜季
攻める 「コープさっぽろ」:2
「手羽元を生姜(しょうが)醬油(じょうゆ)に漬けた。そして煮た。」「この後大丈夫?にんにくマシマシ焼きうどん」
札幌市にある消費生活協同組合コープさっぽろのスーパーには、そんなラベルのついた総菜が並ぶ。コロナ禍で試食販売ができず、商品の特徴をわかりやすく伝えようと始めた取り組みだ。長すぎる説明調のタイトルが面白いとネットで話題になった。
道内で7割超の世帯が加入するコープさっぽろは2020年から、各店舗の総菜コーナーを充実させるプロジェクトを始めた。単身世帯や共働き世帯の増加で中食需要が増えたからだ。店内で販売する農産品や魚、肉などをその場で調理し、小容量にして1品200円前後で提供する。あらかじめ工場で加工した食材を使う一般的な総菜と比べて、鮮度が格段に違うという。
コンビニやドラッグストアが…