ミャンマー少数民族武装勢力、公開裁判で男らに死刑宣告 統治誇示か
ヤンゴン=笠原真
ミャンマー北東部シャン州の一部地域を実効支配する少数民族武装勢力が、殺人などの罪で、同勢力の兵士の男3人に死刑判決を下し、即日処刑したと発表した。民衆の前で開かれる公開裁判の様子がSNSで一部公開され、非難を呼んでいる。
この勢力は、中国国境に近いコーカン自治地域を支配する「ミャンマー民族民主同盟軍(MNDAA)」。裁判は24日、主要都市ラウカイの街中で行われた。
公開された約3分の動画では、大勢の民衆の前に手錠や足かせをはめられた男らが連行され、同軍の将校が起訴状を読み上げる光景が流れる。将校は3人に殺人や誘拐などの罪で死刑を言い渡し、「即日執行」を宣告。草むらへと男らが連れて行かれる場面に、銃声の効果音が響いて終わる。執行の様子は映されていない。
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