山車が118年ぶり東京へ里帰り 群馬で修復、当時の姿でお披露目へ
平井茂雄
明治時代に東京から群馬県下仁田町に渡った山車と人形が、今月下旬に開かれる東京・石浜神社の祭りで118年ぶりに里帰りする。関係者は「山車文化の共有をきっかけに、下仁田と東京の交流を活性化させたい」と、「故郷」でのお披露目を楽しみにしている。
里帰りするのは、毎年10月に下仁田町にある諏訪神社の例大祭で使われていた山車と、その上に飾る南北朝時代の武将・楠木正成の人形。山車は長さ約4メートル、幅約2メートル、やぐらの高さは約4・5メートルで、人形を立てると約5・5メートルになるという。
つくられたのは明治初期とみられる。元々は東京都荒川区にある石浜神社の氏子である橋場2丁目(現在の台東区橋場1丁目)の町会が同神社の例大祭で使っていた。
しかし、東京では路面電車や…