ひと味違う熟成のウイスキーはいかが? 広がる巨大ハコモノの活用法

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上田雅文
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 東京・銀座のバー「Bar LAG」のマスター、坂本龍彦さん(51)は5月初め、「立入禁止」の貼り紙のあるトンネル入り口の鍵を開けた。

工事に使ったトンネルを活用

 その場所は、群馬県長野原町の八ツ場(やんば)ダム。2020年に完成したダムの堤体の両側には、実は、周辺の岩盤を固める工事に使ったトンネルがいまも残る。そのうち左岸のトンネルは、高さ2・5メートル、幅2メートル。奥行きは60メートルある。

 長野原町はダムを管理する国土交通省からトンネルを借り、地域の活性化を目的に貸し出す。そこに応募したのが、坂本さんだ。トンネルを使ってウイスキーを熟成させようと考えた。

 オークの木で組まれた樽(たる)20本以上を台車で運び込む。50~250リットル入りの大小さまざまな樽があり、計約2千リットル。長期のもので10年近くじっくり香りや色を変える計画だ。

 ウイスキーは熟成中、樽の木…

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